円安の影響で中止となったユニバーサル・スマホホルダー
近年では画期的なスマホの進化は一旦落ち着いているものの、CPU等のスペックアップ(処理性能向上)によって、地味に進化している一つとしてスマホカメラによる動画・撮影品質の向上が挙げられます。
昨今のコロナによる影響で(ZOOMなどの)テレワークによるビデオチャット用のカメラとしても利用でき、スマホを固定するアイテム(スマホホルダー)にスポットが当てられることも多くなりました。
特に近年ではスマホでの動画撮影に対しては各スマホメーカーが力を入れて機能面や撮影品質が大きく向上しています。
そこで、最近では数多くのスマホホルダー、特にデスクトップ(卓上用)であったり、お好みの三脚を利用できるホルダーが人気ということで、アルマニアでもユニバーサルに利用できるアルミビレットの「スマホホルダー」を計画中でした。(過去形です)
お好みの1/4インチネジ(三脚)やアルカスイス規格アイテムを接続して利用し、スマホを挟み込んで固定するアイテムです。
既にマーケットには数多くの類似アイテムがありますが、アルマニアらしく武骨で安定感のある耐久性と発展性を考慮した設計で商品化を予定しておりました。
残念ながら商品化は中止となりました
年初から「スマホホルダー」を商品化に向けて準備していたところ、直近ではウクライナ情勢に始まり、その後の世界的な変化により保留状態が続いておりましたが、最後に追い打ちをかけたのが最近の円安となります。
ここ最近まで何とか商品化を実現するために調整をあらゆる面から進めていたものの、企画時点(2月、3月頃)の世界状況に戻る見込みはないため、企画時点で算出されていた本件は中止せざるを得なくなりました。
基本的に原料が乏しい日本では世界的な需要増でアルミの原材料は高騰しており、弊社商品の多くが無垢材からの削り出しとなるため、原材料のコストアップだけに留まらず、燃料代の高騰なども重なり、相対的に全ての面においてコスト増→販売価格の高騰という図式から抜け出せなくなっています。
- 販売価格面で合理性が無くなった
- 円安の方向性が掴めず、この先も更に不利になる事が予想されるため
- 急激な円安による価格転嫁ができない
- 部品構成が多く、個別部品の値上がりが相対的に円安以上の高騰となったこと
- 新型Xperiaの登場で商品化の優先順位が下がった事
どうしても新型スマホが登場となりますと、本体保護できるアルミバンパーが開発優先順位上位に飛び上がってしまいます。
耐久性・発展性を秘めたスマホホルダー
今回予定していたスマホホルダーは耐久性・発展性を最大限考慮して設計しており、何よりも安心して長期でご利用いただけるようなアイテムを目指しておりました。
その分、部品構成が大変多くなっていましたので、各種部品の円安の値上がりは予定したコスト面で多大な影響が出ています。
「スマホを(卓上などで)固定する」だけに特化するなら、もっと簡単な構成にもできますが、予定案では発展性に富む付随するアイテムを将来的に増やしていくことが念頭にありました。
このホルダーを中心として、デスクトップ上だけでなく、自動車やバイクなどへの取り付けも可能なマウント、ロータリー機能などの補助パーツも予定にありました。
しかしながら、ホルダーが進められないことから芋づる式に全ての付随部品も開発が中止となりました。
機会があれば再検討して商品化します
アルミの特性を活かしてコンパクトながら質実剛健の作りでホルダー機能としての安定感は抜群です。
機能性を優先したデザインにはなりますので、切削品から構成されるデザインは直線基調でアルミバンパーを装着したスマホとの相性も良くまとまります。
本企画は一旦中止とはなりましたが、機会があれば再検討は前向きに進めていきます。
いずれ商品化が出来る時が来ることを待ちつつ、一旦中止となったスマホホルダーではありますが、既に数多くのスマホホルダーが市場にはありますので、次に商品化の機会があればその時に合った仕様への最適化(変更)も加えて再検討していきます。
ちなみに、ここで紹介した各種画像は1次設計品となっており、既に試作等を繰り返して仕様変更された3次設計(デザイン)品が商品化の予定ではありました。
今回、スマホホルダーについては中止のご案内となりましたが、昨年や今年度に入って進められている商品企画は多岐に渡り、現在進行形です。
特に自動車関連アイテムを増やしていくことが計画されていましたが、同様にこの世界情勢による影響によって商品化が遠のいてしまっている面もあります。
既に生産に入っている新商品もありますので、また最適な時期が来ましたらご紹介しています。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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