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材料別の板金用「板厚早見表」と選び方

板金用板材の厚み早見表

INFO CATEGORY 生産技術・加工方法

板金用の板厚サイズ早見表
「板金」は板の状態からカットして曲げたりして作ります。

板金ものを商品設計する上では最初に素材の選定、その後に素材ごとに異なる板の厚みを確認する必要があります。(規格品を使用する場合)
板厚を確認しないまま適当な厚みで設計すると、その板厚が利用できなかったり、位置が変わってしまい生産前に大変なことになります。

板金を用いた機械設計では主に規格サイズを利用するのが一般的のため、板金用に使用する各種金属の板厚サイズをまとめて表にしておきます。

板金に使用する「素材別の板厚」早見表

鉄、ステンレス、アルミ、銅、真鍮の順で1㎜単位別にまとめており、スマホでも見やすいようにしています。左右にスライドしてご覧いただけます。基本的には規格品の板厚になっています。

板 厚 ステンレス アルミ 真鍮
SPCC SPHC SECC SEHC SGCC SS400 SUS304 SUS430 A5052 C1100P C2801P
~0.9 0.3mm 0.3mm 0.3mm 0.3mm
0.5mm 0.5mm 0.5mm 0.5mm 0.5mm 0.5mm
0.8mm 0.8mm 0.8mm 0.8mm 0.8mm 0.8mm
1.0~ 1.0mm 1.0mm 1.0mm 1.0mm 1.0mm 1.0mm 1.0mm 1.0mm
1.2mm 1.2mm 1.2mm 1.2mm 1.2mm 1.2mm
1.6mm 1.6mm 1.6mm 1.5mm 1.5mm 1.5mm
2.0~ 2.0mm 2.0mm 2.0mm 2.0mm 2.0mm 2.0mm 2.0mm 2.0mm
2.3mm 2.3mm 2.5mm 2.5mm 2.5mm
2.6mm 2.6mm
3.0~ 3.0mm 3.0mm 3.0mm
3.2mm 3.2mm 3.2mm 3.2mm
4.0~ 4.0mm 4.0mm
4.5mm
5.0~ 5.0mm
6.0~ 6.0mm 6.0mm 6.0mm 6.0mm
9.0mm

pdf版にもまとめています。印刷したい場合はこちらをご利用ください。

カッパーはステンレスに銅メッキした屋根材に利用されやすいものです。そのため、ここでは除外しています。なお、カッパーは母材がSUS304で厚みは0.3か0.4が主流です。

板金となりますと、3㎜程度までが板材として使用されることが多くなりまして、5㎜程度の厚みになると無垢材にも感じてしまいます。

時に「アルミの鉄板(アルミのてっぱん)」と耳にしますが、【鉄板】は漢字のごとく、鉄の板と書きますので、アルミなら「アルミ板」(あるみばん、あるみの板材など)と呼びましょう。

板厚違いによる位置や寸法の違い

板金の場合は厚みによって寸法が変わる
厚みで位置関係やサイズが変わります。

板金設計で特に気を付けるのは、どこを基準にするかによって板厚が関係してしまいます。イラストのように外側の曲げ位置からの穴位置は高さで75㎜と変わりませんが、垂直成分では板厚が1.2から2.6に変えると1㎜も高さが変わってしまいます。

仮に垂直成分で部品を組み付けるように考えていた場合、これではネジ穴を大きくして対処するしかなくなります。

板金ものを設計するにあたって

板金ものを設計する場合は特に板厚を注意する必要があり、曲げ位置や穴位置はどこからを基準とした寸法にするのか、相手側があれば一緒の基準にして設計する必要があります。必要に応じ展開図も用意すると良いでしょう。

DIYで利用する鉄板素材は?

ステー加工イメージ

表にまとめた鉄板はSPCCから始まりSS400まで種類が豊富です。どれを使ったらいいか悩んでしまいがちです。それぞれ特性があるため、一般的なDIYで使用したい場合として、鉄の板金材料に最も使用されるのは【SPCC】です。

DIYで調達する鉄の板材を聞かれたらSPCCで指定すれば間違いありません。

一方、黒い素材を使いたい場合は「SPHC」がオススメです。SPHCは黒皮とも呼ばれて、表面が黒くなっています。加工後に塗装するのが面倒なら硬くはなりますがSPHCが楽でそのまま使えます。なお、「SS400」は建設業界ではよく用いられていますが、DIYといっても一般の方が板金加工用に利用するような代物ではありません。

板金用としての板厚の選び方

板厚サイズの選び方としては、完全にその用途によって異なってしまいます。内部に組み込まれる基板を抑えるための内部フレームとしての0.8㎜から、バイクのマフラーやサイレンサーステーとするなら4.5㎜以上と用途別に強度が最も関係してきます。

簡単には、過去の同じような商品または相手側の板厚を測って同じようにするか、もっと落とせるのか判断して板厚を選択するのが無難です。強度計算まで行うのはとても面倒でもあるためです。

板金素材と板厚選定の確認ポイント

  1. 同じような製品、相手側の素材と板厚をチェック
  2. 用途や目的に必要な強度(厚み)があるか=強度
  3. 加工できるか(曲げられるか)=加工性
  4. 重量が関係するのか=重さ
  5. 仕上げが必要か=表面処理

ネジ穴も作りたい場合の板厚選び

ネジ径にもよりますが、板金用の板材にネジ立てする場合は、例えば2.0㎜の鉄板に最大でもM1.5のネジほどしか効きません。

ポップナットのイメージ
ポップナット

フレアにプレスした穴にタッピングやネジ切りはしやすいですが、板材に直接ネジ立てするのではなく、板の裏からナットを使用することや、ポップナットなどを埋め込みます。

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この記事はalumania(アルマニア)のスタッフによって調査・検証して投稿されています。
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