トヨタ向けスマートキーバンパーの開発進捗

現在開発中のトヨタ車向けのスマートキーバンパーについては、一次設計が完了しております。
トヨタの現行車のスマートキーは正面デザインこそ同じなのですが、大きく分けて3種類となります。個々に厚み方向や背面側の意匠が異なり、この3種類が利用できるように設計していることもありまして、なかなか思うようには進んでおりません。
しかしながら、この純正スマートキーの3種類に対応できるようになりますと、新型プリウス(60系)を始めとした、現行車の数多くの車種に対応できるようになりますので、この点でもかなり入念な設計が必要になってしまっております。

そんな状況ではありますが、新作スマートキーバンパーの進捗としては、現時点で1次設計が完了しまして今後試作品の製作に移行していく段階になりました。
具体的には試作製作の上での切削加工に必要な専用工具(刃物)や専用治具の準備を開始しております。
1世代前のプリウス用スマートキーと比較
新型プリウス(60系)の登場により、プリウスを対象とした場合は50系とはスマートキー形状が異なります。
トヨタ車の現行車種に数多く採用されているスマートキー形状が60系新型プリウスの基本形状を持ったスマートキーのデザインとなっています。
なお、60系プリウスは背面に加飾あるデザインの現行ハリアーなどと同じ形状になります。

画像の左側が新型プリウスで採用されているスマートキーで右がモデルチェンジ前の50系プリウスとなります。
施錠解錠のボタンはワイドになり、画像からは分かりにくいですが厚みは増加しています。加飾性(デザイン性)もアップしており、ボタン側のエッジの効いた膨らみが印象的なスマートキーのデザインへ進化しています。
今回製作しているスマートキーバンパーは画像左側のスマートキーに適合するスマートキーバンパーとなります。

新型対応の開発中スマートキーバンパーは、大枠のデザイン面では1世代前のスマートキーバンパーと同(デザイン)系で仕上げておりますが、そもそも純正スマートキーのデザインや大きさが全く異なることから、バンパーの設計においても完全に新規の設計となってきます。
この60プリウス系のスマートキーの他に、ヤリスなどで利用される「背面に加飾なし」の薄型形状タイプと、アルファード系の「LEDが解錠ボタン内」にあるタイプと合計3種類のスマートキーに対応できるように進めています。
アルミビレットらしいチカラ強いデザインを3次元曲面に
トヨタの現行スマートキーは卵をつぶしたような形にはなるのでバンパーの方もその多くが3次元形状となり、全体が曲面の構成となってきます。
それゆえに、手間のかかるボールエンドミルによる3次元パス加工を必要とし、製品的には手のひらに乗るサイズ感ですが切削加工で仕上げるには皆様が考える以上に数多くの手間を要して生産される代物となってきます。

スマートフォン用のバンパーと異なり、スマートキーは手の中に納まるサイズ感で握れば隠せてしまうほどです。アルミビレット品であることを逆手に取る3次元形状に面取りデザインを組み込んでチカラ強いデザインが構成されます。
また、金属製の中でもアルミの軽量感と機能性を加えることでの利便性・発展性を生み出すスマートキーバンパーに仕上げていきます。
今後、試作確認を経て恐らく変更点は数多く出てくるかと思います。
最終的に仕上がるにはもうしばらく先の工程まで進んだ時となりますが、なるべく早く販売開始できるよう進めて参ります。

この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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