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携帯各社新ブランドで最新機種が入手できない可能性も

携帯新ブランド

菅政権に変わり、総務省の圧力によって実現した携帯キャリア各社の新ブランドでの料金、サービス、デメリットなどをまとめてみました。

当初は携帯キャリア各社はしぶしぶサブブランドでの値下げを始めていたのですが、そこにも総務大臣の指摘が入り始めていたところに、サブブランドを持たないドコモが2020年12月3日にahamoを発表し、一気に追従するかのようにauやsoftbankが新ブランドを発表し、今(2021年3月5日現在)に至っています。

これに対応すべく楽天モバイルも先日「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表したことから、一旦各社の新ブランドでの料金サービスに対する落としどころが見え始めています。

ahamoは2回目の値下げが発表され、無料通話も5分入れて税込2,970円と最安になったことから、まだauやソフトバンクも料金が下がる可能性ありますが、それでも横並び+α程度が予想されますので、概ね比較しやすい状況まで来たのかなという印象です。

各社の新ブランド名称

総務省の働きかけによって産まれた各社の新サービス(料金プラン)には、オンライン手続きを限定としたものであるため、広く一般ユーザーにも違いを認識してもらう必要もあるため各社ブランド名称が与えられています。

各携帯キャリアごとの新サービスロゴ
  • ドコモ=ahamo
  • au=povo
  • ソフトバンク=LINEMO
  • 楽天モバイル=Rakuten UN-LIMIT VI

サービス名称があると呼びやすい一方で、キャリアメーカーの名前が薄れて、どこの携帯会社のサービスかは分かりにくくなりました。浸透するまでには時間がかかりそうです。
また、ソフトバンクはLINEとの連携となり、LINEMO(ラインモ)という名称でLINEなのかソフトバンクなのかよく分からない、逆に火に油を注ぎそうな名称です。

新サービスの料金比較

基本的に5分かけ放題+データ容量20GBで、税込での比較です。

キャリア 料金(税込)
※5分以内通話含む
データ容量 通話料(税込)
※5分経過後
ahamo
(docomo)
2,970円 20GB 30秒22円
povo
(au)
3,278円 20GB 30秒22円
LINEMO
(softbank)
3,278円 20GB 30秒22円
Rakuten
UN-LIMIT VI
(楽天モバイル)
3,278円 無制限 30秒22円
※専用アプリ未使用時

楽天モバイルのみ、少々内容が異なります。

現時点で「携帯料金が高い!」と感じている方や、「安ければ安いほど良い!」と思う方にとっては大変魅力的なサービスプランになります。

そもそも、オンライン限定といっても、現状ですら携帯ショップに行くことも無い方にとっては、選択しない理由はないほどです。

データ容量が20GBで足りない場合は楽天も候補に挙がるかもしれませんが、少し工夫(wifiを有効利用)すれば、ほとんどの場合で20GBで十分な容量ではないでしょうか。
通話を無制限(通話かけ放題)にしたとしても、ここから+1,000円程度になりますので、今までと同じ使い方で安くなることは確定的です。

新サービスのデメリット

各社で異なる場合もありますが、ドコモのahamoで限って言えばこれらが主にデメリットとして挙げられます。

  • オンライン専用のみで手続き
  • キャリアメールが使えない
  • 家族割引きが適用できない

そもそも家族割りによるご家族の副回線が新サービスよりも基本料金などが安く見えていたとしても、今回の新料金サービスを選んでご家族の料金合計が上回ることは無いはずです。
あとは、オンライン手続きの方が昼夜問わず気が向いたときにできますし、キャリアメールアドレスに縛られていた方は、この際にgmailなどに変更すれば済みます。(将来性を考えてもキャリアメールアドレスは利用価値が低くなってきています)

しかし、ここにデメリット項目として挙げてない点で一つ気になることがあります。

最新機種が手に入らない可能性も

スマートフォンの最新モデル

ここでもう一つのデメリットとして、新ブランドではスマートフォンの最新機種またはハイスペックモデルが手に入らない可能性もあります。
各社携帯料金を下げるためには、その分のコストを何かで賄わなければなりません。それはオンライン限定とする効果が最も高いのですが、更に携帯電話本体の販売モデルを限定することも各社絡めてくるようにも思われます。

例えば、ahamoの契約では、最新機種の「iPhone12」シリーズや「Xperia 5 II」などはahamoからは現時点で直接購入できません。※利用はできます。
前のモデルの「iPhone11」や「Xperia 1 II」はahamoから購入が可能です。

すなわち、型落ち機種や、売れ残り在庫、大量に捌きたいミドルレンジモデルをここに充てる受け皿になることもありえます。
この傾向から今の時点で言えることは、各社新サービス、ブランドでは最新機種やハイエンドモデル端末が購入できない可能性があります。

これは断言できる状況ではありませんし、最新機種が手に入らないことを各サービスごとにこれを逆手に取る場合もありますので、今後の動向に注視していきたいと思います。

XPERIAの最新機種( mk3シリーズ )待ちはご注意を

xperiaのイメージロゴ

そろそろ機種変の時期だし、料金も安くなるし、「新ブランドのプランに切り替えて、次のXPERIAが出たら替えよう!」と思っている方はちょっと待った方が良いのかもしれません。

次の新モデルとして噂される、XPERIA1III(1mk3)、XPERIA10III(10mk3)あたりはahamoでは購入できない可能性があるためです。

SIMフリーモデルを端末メーカーから購入する時代へ

SIM交換イメージ
SIMフリーモデルを用意する時代へ

新サービスに変更して最新機種がキャリアから購入できなくとも、iPhoneの場合はSIMフリーモデルをappleから購入できますので問題ありません。
しかし、SONYやSHARPなど、最新機種のアンドロイドモデルはまだまだ携帯端末メーカーからは入手しにくい状況です。

ただ、これも改革化されて、いずれは携帯端末は端末メーカーから好きな物を購入できる時代へと移行する一歩でもあります。
ソニーモバイルでは旧機種のSIMフリーモデルがオンラインで直接購入できるようにもなってきていますので、その流れは徐々に始まっていることも伺えます。

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