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iPhone12シリーズの特徴と進化のまとめ

iPhone5のようなボディーになったiphone12

10月13日(日本時間では10月14日)に発表となった新型iPhoneのiPhone12シリーズは事前の情報通り、iPhone12,iPhone12 Mini,iPhone12 Pro,iPhone12 Pro MAXの4種類が発表されました。

本体の処理能力に関係する内部的なスペックも大方の事前情報通りで、正の王的に上がっているものの消費者にとっては、それほど大きな選択肢になる要素はありません。

そこで、iPhone12で従来までのモデルとなるiPhone11からどう変わったか?を主体に歴代モデルとの違いについてiPhone12シリーズを見ていきます。

「iPhone12 mini」(5.4インチ)
「iPhone12」(6.1インチ)

iPhone12のスタンダードモデル2種
定番にもなったPRODUCT REDはProには無し

「iPhone12 Pro」(6.1インチ)
「iPhone12 Pro MAX」(6.7インチ)

iPhone12のプロモデル2種
全ての機能や仕上げでスタンダード仕様を上回るProシリーズ

今後のスマートフォンの未来を担うような新たな機能はないものの、正常進化とアップルらしい挑戦も加わっていること、ボディーも変わったことで近年のiPhoneから比べれば大幅に魅力のある新型モデルとなりました。

iPhone12シリーズの主な特徴

5G対応
・大きく変わったフラットなボディー
MagSafeによる磁石結合
・ワイヤレス充電を推進
・急速(高速)充電用に給電側がUSB-C
 ※本体への差し込みはLightning
・画面はガラスではなく、「ナノセラミッククリスタル」
・(Proのみ)新たに空間認識を精密にするLiDARを搭載

上記の変化をiPhone12で変わった独自の特徴として、それぞれの内容を細かく紹介していきます。但し発売前(実機入手前)なので憶測も多少混じりな部分もあります。

iPhone12の新機能・歴代モデルとの違い

次世代高速通信の5Gに対応

5G対応のiPhone12シリーズ
5G端末の中で最小となるiPhone12MINI

なんといっても歴代iPhoneの中ではないところでは、iPhone12シリーズでいよいよ次世代高速通信になる5G対応モデルになることです。iPhone12シリーズの全て4モデルが5G対応となり、数年先でも利用しやすいモデルになります。

とはいえ、5Gの高速速度の通信が現時点で必須なコンテンツやサービス、はたまた5G通信可能エリアの不足もあり、すぐに必須の機能でないことが現状です。

しかしながら、数年に渡って利用するこれからのスマートフォンとしては、5G対応は必須の機能ですから、その点は安心して選択肢の大きな特徴になってきます。

iPhone5のようなフラットボディー形状

iPhoneSEとiPhone12デザイン
iPhone4やiPhone5のボディーデザイン

iPhone6から始まった「フルラウンドボディー」はiPhone5までのような「フラットなボディー」デザインに変わりました(戻りました)

メリットとして挙げられるのは

  • 角ばったことによる内部容量が稼げる
    →物理的な本体サイズが小さくできる
  • 他社スマホもフルラウンドボディーが主流になり、独自性がなくなった
    →ボディーデザインの特徴を持たせる
  • 本体の厚みが薄くなるとフルラウンドのメリットは薄れる
    →薄くなるほど曲面は指の触感で感じにくくなる
  • 割れやすかった画面の(ガラス)素材の変更対応
    →強度アップ(ガラスからナノセラミッククリスタルへの対応)

今までのフルラウンドボディーで、そのメリットを大きく謳ってきたわけですが、一転してフラットボディーのメリットを今後謳っていくことになります。

これはどちらもそれぞれにメリットはありますので、どちらが正解というわけでもなく、選択肢の中でも大きな要因にはなりません。
また、使用するユーザー個々に感じ方は異なりますので、最終的には気に入るか気に入らないかの違いでしかありません。

MagSaceによるアクセサリー対応

iPhone12はmgasafe機能搭載

iPhone12シリーズでは、磁石(マグネット)の力でケースやアクセサリーが装着できるようになる「MagSafe」に対応するようになりました。これにより吸い付くように別売のケースなどが装着でき、取り外す時も引っ張るだけで外すことができ簡単装着&取り外しになります。

また、この機能の最大の目的はアップル純正アクセサリーとなる「ワイヤレス充電器」の充電を確実にするためだと考えられます。今までappleがワイヤレス充電器を発売できなかった理由の中に、ワイヤレス充電がパッドから外れることが主に上げられます。
本体がワイヤレス充電器からズレずに定位置に固定できるようになれば、これが解消できるため固定のための目的が高いです。

appleの(MagSafe)ワイヤレス充電器の公式サイトにはiPhone11までのワイヤレス充電にも対応にはなっていますが、「iPhone 12やiPhone 12 Proの完璧な位置にマグネットでピタッと。だから、ワイヤレス充電がよりすばやく完了します。 」とあり、【完璧な位置】を意味するのはこのMagSafe機能があるためです。それはiPhone12シリーズのみとも取れます。

iPhone12本体にマグネット磁石は内蔵していないかも!?

MagSafeはマグネットが内蔵か?
Magnet arrayは本体内蔵だが、磁石かどうかは不明
MagSafeの構造イメージ

このMagSafeを実現するのはマグネットの磁石によるもので、正確には把握できていませんが、iPhone12の本体内にマグネットを持つわけではなく、装着する各種のアクセサリー側が磁石を持つものとも考えられます。

磁石で吸い付くためにはお互いが磁石である必要はなく、代表される素材として「鉄や一部のステンレス」の磁気誘導を持つ素材であれば、この機能は実現します。ワイヤレス充電用に中心はコイルで外側に磁気誘導を持つ素材をドーナツ状に持てばこの機能は実現します。

いずれは、そこに電気を流して磁気の強弱を調整したりも視野に入れているかもしれませんが、現段階ではただの磁気誘導体を用いることが得策であろうと考えられます。名称にSafeが入っていることから、磁石による一般的なデメリットの心配を払拭するためとも考えられます。

この点の確認は実機が入手できればマグネットビューワを用いれば磁性体かどうかわかるため、検証してから再度紹介していきたいと思います。

ワイヤレス充電を促進

ワイヤレス充電が主体になっていく
アップルの純正アクセサリー「ワイヤレス充電器」も登場

appleからは初となるワイヤレス充電機はappleとしてはMagSafe機能が必須のアイテムになります。開発段階でネックとなっていた「充電の確実性が確保できなかった」理由の中に先にも説明したように、位置ずれが発生しワイヤレス充電が外れる問題がありました。

充電中に着信や通知のバイブレーションにより徐々に充電器から移動してワイヤレス充電が外れることに懸念があったと考えられます。
apple Watchでは磁石により吸い付くことでワイヤレス充電を可能にしていたわけですが、考え方としては同じです。ただ、歴代のiPhoneモデルがこの機能性を持たせていなかったため、固定する方法は様々あっても今回のiPhone12でようやくMagSafe機能を追加してワイヤレス充電器が実現(発売)可能となったわけです。

今後appleはWatchのようにワイヤレス充電を普通充電方式にしてLightningコネクタも廃止していきたい方向になるステップの段階になっていると思われます。

現時点でのワイヤレス充電も市販品は最大15Wとなり、数値だけで見れば一見スマホを充電するには高速充電に匹敵する十分な電力量ですが、ワイヤレス充電ではコイル間に生まれる損失もあり、有線には充電スピードでまだまだ勝てない部分があることは否めません。

今までの高速充電が普通充電に

iPhone12シリーズの付属品は本体とケーブルのみ
iphone12シリーズの付属品はケーブルのみ

iPhone12シリーズの付属品は「USB-C to Lightning」のみとなります。これ(USB-C)を意味するのは、充電スピードの高速化になります。
従来のUSB(A)では対応しにくかった高速充電に対応できるUSB-Cに切り替わることで、本体への充電スピードがたった30分で50%まで充電可能です。(従来のUSB-Aで5V1A式では30分で20%程度)

この高速充電と今までの充電スピードの比較については「スマホのワイヤレス充電Qiは遅い – 有線接続とスピード比較」にて紹介しています。

USB-Cに変わることでAC電源(ACアダプタ)を用意する必要があります。

iPhone12はUSB-CのACアダプタが必要
従来のUSB(A)の口には付属ケーブルは挿せません

今までのUSB(A)では接続できないため、現時点でUSB-Cの電源アダプターを持っていない方は新たにUSB-CのACアダプタ(充電器)を揃える必要が出てきました。

残念ながらiPhone12シリーズにUSB-CのACアダプタは付属していません。ケーブルのみが付属品となります。

USB-CのAC充電器をもっていなかったら…

iPhone12を購入し、これに気付いておらず、USB-CのACアダプタを持っていなかった場合は、ひとまず従来のUSB(A)のACアダプタと従来のケーブル(USB-A to Lightning)でも充電や通信は可能です。但し従来の充電スピードとなります。

ディスプレイはガラスではなくセラミック

ガラスではないセラミックのディスプレイ
ナノスケールセラミッククリスタルのディスプレイ表面素材

現状で主流のディスプレイのタッチパネルはガラス素材でありましたが、「iPhone12シリーズ」でセラミック素材になります。

セラミックの硬度は機械的特性-硬度(ビッカース硬度)で言えば、ダイヤモンドを10とした値で表すと「9」に相当します。金属の高硬度であるタングステンやイリジウムでも7程度なので、この9という硬度はダイヤモンドに匹敵するほどです。

しかし…いくら数値が高くてもダイヤモンド以上ではないため、完全に傷が付かないというわけではありません。傷が付きにくいことは確かですが完全ではありません。砂にはダイヤモンドが含まれていますので、普段の利用で気付かないうちにディスプレイに微細な傷が生じていたということはセラミック素材でもあり得ます。

やはり、ディスプレイ素材がセラミック素材になってもガラスフィルム等のディスプレイ保護のガラスフィルム等は貼っておいて損はないと言えるアイテムになってきます。

ちなみに勘違いしやすい鉛筆硬度の9Hや10Hと、機械的特性-硬度(ビッカース硬度)で言うダイヤモンドを10とした数値は異なります。この違いについては「ガラスフィルムの9Hは何? 10Hで傷が付くか検証」で紹介しています。

(Proのみ)空間認識の精度が上がるLiDAR

LiDARを搭載するiPhone12Proシリーズ
Proシリーズのみ搭載のLiDAR

iPhone12と12 Miniには今回搭載されず、ProとProMAXにiPhoneとしては初めて搭載される【LiDAR】は空間を精密に測定できるセンサーのようなものです。

このLiDARでより正確に3Dマッピング化することで空間認識をできるようになり、利用者はカメラを除きながらオンラインで購入できる服をディスプレイ上で人に着せたり、家具を配置したりと、より実際のイメージに近づけることが可能になります。ドローンなどにも搭載されるLiDARはARにも活用できる今後注目の技術になってきます。

iPhone12シリーズの特徴スペック一覧

上記で紹介したモデルごとの機能有り無し、など基本的な物理上のスペックをまとめて一覧化しています。

  iPhone 12 iPhone 12 Pro
MODEL 12 MINI 12 12 Pro 12 Pro MAX
価格(税別) 74,800~ 85,800~ 106,800~ 117,800~
ディスプレイ 5.4インチ 6.1インチ 6.7インチ
解像度 2,340×1,080 2,532×1,170 2,532×1,170 2,688×1,242
ディスプレイ素材 ガラス セラミック
ボディー アルミ ステンレス
CPU A14 Bionic
メモリ 4GB 6GB
ストレージ 64GB
128GB
256GB
128GB
256GB
512GB
LiDAR 未搭載 搭載
認証方法 Face ID Face ID
5G方式 Sub-6のみ Sub-6のみ
※国内ミリ波非対応
充電方式 USB-C to LIGHTINING, ワイヤレス充電

採用されなかった事前予想の主な機能

  • Touch ID
  • Lightning端子の廃止→USB-C化
  • 5Gのミリ波対応

事前に予想された主な機能として、上記3つは搭載または採用されませんでした。
TouchIDは、現在においてかなり濃厚な説ではあったものの、採用には至っていません。また、ライトニング端子は継続で、Proシリーズの5Gのミリ波対応も日本国内モデルでは未対応となっています。

気になる予約開始と発売日

今回のiPhone12では4種類となり、その中でMiniとMAXは3週間遅れの予約開始と発売になります。
iPhone12とProは10月16日(金)の予約開始となり、発表から通例通りのスケジュールになっています。

アップルストアの予約開始時刻は21時から

今回はアップルストアでの予約開始時刻も21時からと、夜の時間からの開始となります。従来(iPhoneXまでは)は16時からの開始が多かったので、昔の感覚で16時だと勝手に勘違いしていると空振りしますのでご注意ください。

iPhone12 Mini = 11月6日(金)予約開始、発売11月13日(金)
iPhone12 = 10月16日(金)予約開始、発売 10月23日(金) 21時~

iPhone12 Pro = 10月16日(金)予約開始、発売10月23日(金) 21時~
iPhone12 Pro MAX = 11月6日(金)予約開始、発売 11月13日(金)

3週間の違いは意外に長いと思いますが、iPhone12かProか最初に悩み始めるところになります。ただ、注目のMiniはその3週間後にもなりますので、あまり悩んでいる時間も無いのが実情です。

しかし、iPhone12シリーズは歴代モデルの中でもかなり刷新されたものでありますが、近年のスマートフォン市場からするとモデルも分散されたことや発売日が異なることで、ほとんどは予約しなくても品薄になる可能性は低いのではないでしょうか。

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“iPhone12シリーズの特徴と進化のまとめ” への4件のフィードバック

  1. mini狙い より:

    本文を読ませていただきました。
    「(Proのみ)ディスプレイはガラスではなくセラミック」
    とセラミックシールドはProシリーズのみという説明があるのですが、Appleのサイトを見る限りiPhone12 4種類(mini、無印、Pro、Pro MAX)ともセラミックシールドのようです。

    • alumania より:

      ご指摘ありがとうございました!「ナノスケールセラミッククリスタル」はiPhone12シリーズで採用となっておりました。
      そのため(Proのみ)は削除して、iPhone12シリーズに変更致しました。

  2. LUA より:

    どのタイプのケース作ってもらえるのかな?
    今回はMINIいいなーっと思うけど。

    • alumania より:

      コメントありがとうございます!
      MiniはiPhone12シリーズの中でも特に注目のモデルになりそうですね!
      全モデルとは難しいと思いますが、何モデルかは製品化したいところです。

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