例年より1か月ほど早めの発売開始となりました、GoogleのAIスマホ「Pixel9シリーズ」は、2024年9月4日に「Pixel9Pro」と「Pixel9 Pro FOLD」が発売日となり、先行して発売開始(8月22日)された「Pixel9 PRO XL」と(無印)「Pixel 9」と併せて、これで日本向けの4モデルが出揃った形となりました。
既に発売日の前から仕様については公開されておりましたので、確認すれば分かる事ではありましたが、改めて確認していくとPixel9シリーズのボディー素材は基本的にアルミボディーになっています。
一見、(無印)Pixel9はアルミらしい外観写真なのですが、Pixel9 Proの方は一見ステンレス?っぽくも見えないことはありません。
しかしながら、仕様を確認していくと、記載があるのは「ポリッシュ仕上げのメタルフレーム」となっており、その下に「100% リサイクル素材のアルミニウムを本体に使用」とありますので、Pro(XLも含めて)のボディー素材はアルミであると確認されます。
一方、ソリッドなボディーでデザイン変更されたiPhone12以降は、無印iPhone(iPhone12~iPhone15)系はアルミボディーですが、上位クラスのProシリーズはiPhone12Pro以降もステンレスを継承していましたが、その後のiPhone15Proではチタンボディーとなりました。
一旦、ここでPixel6~Pixel9シリーズまでと、iPhone12~iPhone15シリーズまでのボディー素材を表にまとめてみます。
iPhoneとPixelのボディー素材比較表
PixelとiPhoneのボディー素材の違いと、表面仕上げの違いを一覧化しています。
シリーズ名 | 詳細モデル名 | ボディー素材 |
---|---|---|
iPhone 12シリーズ | iPhone 12 mini | アルミ |
iPhone 12 | アルミ | |
iPhone 12 Pro | ステンレス ポリッシュ仕上げ | |
iPhone 12 Pro Max | ステンレス ポリッシュ仕上げ | |
iPhone 13シリーズ | iPhone 13 mini | アルミ |
iPhone 13 | アルミ | |
iPhone 13 Pro | ステンレス ポリッシュ仕上げ | |
iPhone 13 Pro Max | ステンレス ポリッシュ仕上げ | |
iPhone 14シリーズ | iPhone 14 | アルミ |
iPhone 14 Plus | アルミ | |
iPhone 14 Pro | ステンレス ポリッシュ仕上げ | |
iPhone 14 Pro Max | ステンレス ポリッシュ仕上げ | |
iPhone 15シリーズ | iPhone 15 | アルミ |
iPhone 15 Plus | アルミ | |
iPhone 15 Pro | チタン | |
iPhone 15 Pro Max | チタン | |
Pixel 6シリーズ | Pixel 6 | アルミ |
Pixel 6 Pro | アルミ ポリッシュ仕上げ | |
Pixel 6a | アルミ | |
Pixel 7シリーズ | Pixel 7 | アルミ |
Pixel 7 Pro | アルミ ポリッシュ仕上げ | |
Pixel 7a | アルミ | |
Pixel 8シリーズ | Pixel 8 | アルミ |
Pixel 8 Pro | アルミ ポリッシュ仕上げ | |
Pixel 8a | アルミ | |
Pixel 9シリーズ | Pixel 9 | アルミ |
Pixel 9 Pro | アルミ ポリッシュ仕上げ | |
Pixel 9 Pro XL | アルミ ポリッシュ仕上げ |
どちらもProシリーズは光沢鏡面フレーム仕上げになりますが、無印(iPhone15やPixel9)系はどちらもいわゆるブラスト(サテン)仕上げになります。
もちろん、鏡面の方が光沢があって綺麗に見えますが、指紋や汚れは目立ちやすく、滑りやすいこともありますので、これには好みが分かれるところかもしれません。
Pixelの鏡面(ポリッシュ)ボディーの素材はアルミ
iPhoneでボディーフレームにポリッシュ(鏡面)仕上げが採用されたのは、iPhone Xからになります。その後のPro系モデル(iPhone XS、iPhone 11 Pro、iPhone 12 Pro、など)にも継承されてきています
一方、PixelはPixel6Proから鏡面フレームです。但し、ポリッシュ仕上げのアルミボディーとなります。
下の画像はPixel7Proの一体化されているカメラ部分とフレーム部分になります。カメラ部分の飛び出しまでポリッシュ仕上げで鏡面化されています。
今更ではありますが、Pixelの特徴的なカメラ部分もフレーム側と同じ仕上げのため、この箇所も素材はアルミであることが伺えます。
Pixel9シリーズは特徴的なカメラ周りがフレームと分離しましたが、Pixel8までは全周のフレームと一体化したデザインで、他にはない技術面が必要とされていた特殊なボディーとなっていました。
まとめ:PixelとiPhoneのボディー素材の違い
見た目には光沢鏡面でカラーも施されているため、同じ素材だと認識しやすいものですが、iPhoneとPixelのPro系はボディーの素材がステンレスとアルミの違いがあります。
iPhone15 Proからはチタンボディーになっており、チタン素材を強調する仕上げとなり、光沢鏡面仕上げではなくなりました。
PixelのPro系は本体フレームの仕上げが鏡面のために、ボディー素材はステンレスのように思えるのですが、実際はポリッシュ仕上げのアルミボディーです。
スマホのボディーの素材は何が良いのか?といえば、これは難しいところです。アルミ自体は軽量ですが強度はステンレスやチタンに比べて低いため、強度確保に素材厚みが必要になります。
一方、ステンレスやチタンは硬くなりますので薄くできるメリットは生れるものの加工性や素材コストは高額になっていきます。表面仕上げはそれぞれに適した方法となってきますので、それ自体に大きな違いは生じにくいものです。
結局はどの素材を選んでも、それぞれにメリットとデメリットが打ち消し合うように交差してしまうため、どれが最も適しているかは目的によって異なり、最終的な結論はまとめられないのかもしれません。
(金属の中ではコスト面からアルミが最良とは言えますが、価値としてはステンレスやチタンの方が適していると言えます)
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
この記事の前後リンク
- 個人情報やプライバシーを侵害するような情報
- 閲覧される他の方に不快を与えるような内容や他の方に対しての暴力的な言葉や中傷
- 著作権の侵害・法律や倫理に反する行為
- 個人的に偏ったご意見や見解、他社を含む商品・サービスの不平や不満
- 個別記事の初期投稿日から一定期間を過ぎ、コメント投稿を受け付けていない場合
- 商品の感想または不具合など、個々に対応する必要がある案件
- 個々の記事に関係のない内容や話題の乱雑な投稿、迷惑なオフトピック
- その他、投稿時期のAI判別による不正防止と時事的な内容に抵触する場合など