Pixel9/Proのアルミバンパーを開発開始

大幅なボディー変更が実行され、新しいデザインを採用したPixel9シリーズは、特徴ある背面カメラは陰影を残しつつ独立化され、曲面形状であった側面をフラット化したソリッドボディーへと変わりました。

今回のPixel9シリーズの中で、無印Pixel9とPixel9Proは、本体スペックはもちろん異なりますが、ボディー自体は完全な共通化が施されており、アクセサリー類は基本的に共通で利用できる完全互換になっています。

Pixel8シリーズにはアルミバンパーの商品化は見送りとなっておりましたが、今回のPixel9・Pixel9 Pro共通でご利用いただけるように、アルミフルビレットバンパー「EDGE LINE」の設計を開始しております。

「Pixel9 Pro XL」や「FOLD」への商品化は予定しておりません。

Pixel9とPixel9 Proの筐体は同サイズ

先述しました通り、Pixel9とPixel9Proのボディーサイズは共通化されています。

実機を測定し、実測数値で比較しても、基本的に両者同じ寸法値になってきます。ほんの1/100ｍｍ単位で相違はありましたが、測定誤差も多少は生じますので、中心位置が同じと判別もできました。

このボディーがProと無印で表面仕上げの違いだけで同じ筐体が利用されているかまでは特定に至りませんでしたが、内部基板などは当然異なりますので、恐らくは、「同じサイズに調整されている」と言った方が適切かもしれません。

また、背面カメラはPixel9とProではレンズ数も異なり、性能面では大きな違いがありますが、レンズ部分の飛び出し部分の外観的な大きさや配置位置も同じになっています。

Google側もPixel9とProのボディー共通化を図ることで、純正ケース類を共通化させたかった思惑が見て取れます。実際に純正アクセサリーケースもPixel9とProで共通ケースとなっています。

Pixel9/Pro向けにアルミフルビレットバンパーを設計開始

Pixel8シリーズ発売時期前後は物価高・円安などの影響への対応で見通しができず、商品化は見送られましたが、今回のPixel9シリーズでは、Pixel9とPixel9Proの両者共通で装着できるアルミバンパーの設計に着手しております。

まずは、Pixel9とProの実機測定を行い、3D化して各部の数値確認からになりますが、両者のスキャンと本体の3D化は既に完了しております。

※各種寸法値をお知らせすることはできませんので、この画像を拡大しても数値確認はできません。

Pixel系の難点は背面カメラの高さにもなってきます。iPhoneやXperiaに比べて一段と大きい（高さが3.5ｍｍほど）ために、バンパーでどこまで保護できるか、とても難しい面があります。

Pixel7Proの時は背面のガードでレンズ面も保護できていましたが、Pixel9系も同様にレンズ面をガードできる距離まで持っていけるか、実際に設計して進めて行かないと分からない点が多いです。

Pixel7 Proの際には、全周が曲面ボディーであり、ガラス面をそこに繋がる3次元曲面ガラスであったために、横方向のスワイプ対応で画面側の両サイドも落とした複雑な加工と形状で非常に苦労した経緯があります。

プラスチックなら簡単な事も、アルミのフルビレット品では加工制約が大きく関わってきますので、切削加工を駆使するアルミバンパーの設計は奥が深いです。

ここでご紹介したPixel9/Pro向けのアルミバンパーは少し他に比べて商品化までにお時間がかかりそうですが、製品化に向けて進めております。

進捗次第で今後もお知らせして参りますので、是非チェックしてください。