XPERIA 10VI(10mk6)向けの商品開発は中止となります
2024年7月5日にdocomoモデルが発売開始されました、新型XPERIA 10シリーズの「XPERIA 10VI(テン・マークシックス)」ですが、こちらのモデルに向けた新商品のお問い合わせも徐々に増えてきております。
先にお知らせさせていただきますと、今回のXPERIA 10VI(10mk6)用の商品開発は中止となります。
ミドルレンジのXPERIA 10シリーズにおいては、アルマニアでXPERIA 10III(10mk3)から専用カスタムアイテムを商品化してきましたが、その後の10VI(10mk4)及び10V(10mk5)までとなり、合計3バージョンで一旦終了となります。
商品開発中止の主な理由
今回の「XPERIA 10VI用の商品開発中止」の主な理由として一番に挙げられるのは、やはり円安が起因となっている、全ての物価高(インフレ)が原因となります。
「まさに全て」というほどに、生産から販売、運送に関する営業するために関わる全ての費用が値上がっております。
大きく分けて、これらの影響がどのように作用しているか、生産・販売・営業の3っつに分けてみていきます。
(物価高による)インフレで消費者物価指数からも見て取れるように、消費自体も落ち込んでおり、今は負のスパイラルが生じているような状況とも言えます。
そのため、ミドルレンジモデルのXPERIA 10VIの商品開発は見送る判断となりました。
材料費の高騰(生産に関わる費用)
アルマニアで使用する材料としては、もちろんのことアルミニウムの比率が多いです。全ての費用が上昇する中で、もちろんアルミの原料価格も大幅に上昇しております。
アルミニウム価格の推移(2021年1月~2024年6月)
引用元:世界経済のネタ帳
ご覧のように、アルミの原材料価格の指標となるグラフですが、2年前も一時大きく高騰しましたが、直ぐに落ち着いて、しばらくは安定していたものの、2024年に入って円安の影響もありまた大きく高騰しております。
原料価格が上がれば、当然加工された切削加工前のブロック材料状態はもっと跳ね上がっております。
グラフ上で25%前後上がっておりますが、それ以上に商品に使用する材料費としては値上がっております。
運送費・資材費(販売に関わる費用)
商品を作るためのアルミ以外の金属、樹脂などの原料以外で販売にかかわる費用としての、運送費や梱包資材なども全てで値上がってきています。
特に石油を使用するフィルムやビニール袋など、単体単価では小さいものはまとめると値上がり率が高く、数10%レベルではないような異常な値上がりとなっています。
また、運送費についても配送業者側での人件費や燃料高騰の影響があり、ヤマト運輸で言えばネコポスの廃止などもあったことで、運賃についても全体で値上がっています。
電気・人件費・手数料(営業に関する費用)
物価高が起因する賃上げも必要となっており、営業に関する各種手数料(例えばクレジットカード手数料など)も増加。電気代の上昇はかなり大きなウェイトを占めます。
いずれも今の状況を考えると、どの項目も値下げされるような要素は何もありません。
値上げ品目20
過去1年間で日本のインフレにより値上がった生活に関わる部分で代表する20項目を挙げてみます。
- 野菜:特にトマト、きゅうり、キャベツなどの価格が上昇しました。天候不順や輸送コストの増加が影響しています。
- 肉類:牛肉、豚肉、鶏肉の価格が上昇しました。飼料の価格上昇と輸入コストの増加が要因です。
- 魚介類:サケ、マグロ、イカなどの価格が上昇しました。漁獲量の減少と燃料費の増加が影響しています。
- 乳製品:牛乳、チーズ、バターなどの価格が上昇しました。飼料費の上昇と輸入関税の影響です。
- パン:小麦の価格上昇に伴い、パンやその他の小麦製品の価格が上昇しました。
- 米:国内の生産コスト増加や輸送費の増加が影響しています。
- ガソリン:原油価格の上昇により、ガソリン価格が上昇しました。
- 電気代:エネルギーコストの増加と再生可能エネルギーの推進が影響しています。
- ガス代:天然ガスの輸入価格が上昇したため、ガス代が上昇しました。
- 洗剤:原材料費の上昇により、家庭用洗剤の価格が上昇しました。
- トイレットペーパー:パルプの価格上昇と輸送費の増加が影響しています。
- おむつ:紙おむつの価格が上昇しました。原材料と輸送コストの増加が要因です。
- 化粧品:スキンケア製品やメイクアップ用品の価格が上昇しました。原材料費と輸入コストが影響しています。
- 医薬品:一部の医薬品の価格が上昇しました。製造コストと物流コストの増加が影響しています。
- 家具:木材や金属の価格上昇に伴い、家具の価格が上昇しました。
- 家電製品:半導体不足や輸送コストの増加により、テレビや冷蔵庫などの家電製品の価格が上昇しました。
- 衣料品:繊維原材料の価格上昇と人件費の増加が影響しています。
- 外食:ファーストフードやレストランのメニュー価格が上昇しました。原材料費と人件費の増加が要因です。
- 交通費:公共交通機関の運賃が上昇しました。燃料費や人件費の増加が影響しています。
- 住宅費:賃貸料や住宅の購入価格が上昇しました。特に都市部での需要増加と供給不足が影響しています。
身近に感じるもののほとんどが値上がっている状況で、生活において全てで値上がりの影響が生じている、消費者にとっては悪い円安の状況です。
輸出が主であれば円安による好業績となっていますが、少なくとも弊社では真逆の状況ですので、日に日に値上げを検討するしかない状況に陥っています。
値上げはしないが、新モデルの商品化と再生産は見送る傾向へ
アルマニアでは、この物価高対策としての方法や検討を何度も重ねて来ていたものの、既に限界は超えている状況であり、弊社でできる対策も万事尽くしたような状況でもございます。
歴史的な円安は2年前と比べれば1ドル135円前後から今は160円前後となっています。3年前は110円前後です。単純には計算できませんが、販売価格は変更していませんので、この増加分を原価の上昇として捉えていただきますと、その分を工夫してなんとか吸収し(抑え)て各商品価格の値上げはしていませんし、今後も値上げしないでなんとか乗り切ろうと努力しております。
この物価高騰の傾向はまだまだ続く見込みで、恐らくですが円高方向へ進まない限りは落ち着くことはありません。
予想でしかありませんが、年内には円高方向へ進む可能性(望み)は少しあります。
10VIの発売前に物価高が緩和されていく可能性はありましたので、10VI用の商品開発は当初の候補にはありました。しかしながら、現況においては断念(中止)せざるを得ない判断となりました。
また、今後の新規モデルについても今年度中は見送るものも出てくる可能性はございます。
在庫切れの商品(生産)にも影響
既に昨年からも続いておりますが、販売中の既存商品が完売した場合のいわゆる在庫切れの商品の再生産分にも影響しています。
アルマニアの商品については、可能な限り商品カラーを豊富に揃えるようにしていますが、これもあだとなり、在庫切れした数色のみのカラーだけを細やかに生産できるほどの余裕はありません。
そのため、人気色に集中できるか、ある程度の全体の生産数に目途が立った時点で、再生産が行える機会となってしまいます。
新商品以外のアイテムについては特にその傾向が強くなっていますので、完売後のカラー・商品についてはそのまま廃番となる可能性も高くなっております。どうぞ、予めご承知おきください。
まとめ:物価高(インフレ)影響による対応について
話がすり替わっていったような記事となっておりますが、本記事で伝えたい内容としては、アルマニアではインフレによる影響が大きく、XPERIA 10VI(テン・マーク6)の商品開発を中止させていただきます。
加えて、その他の今後のスマホの新モデルにつきましても、開発対象モデルとしては減少する可能性があります。
また、既存品におきましても在庫切れの商品は再生産の目途が見えにくくなっています。
これらの原因は全ての物価が上昇することにある、物価高の影響となりますが、今後の市場動向を見分けながら、可能な限り新モデルも追加はしていきますし、次以降のXPERIA 10シリーズも機会さえあれば商品化していきますので、今後もお付き合いいただければ幸いです。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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