現在開発中のXPERIA 1 III(ワン・マークスリー)向けのバンパーについては、2次設計が完了して現時点では試作品の切削加工に進んでおります。
アルミバンパーは各モデル専用になりますので、部分部分では新規で刃物(エンドミルやTスロットなど)が必要になり、治具もモデルごとに専用になります。
商品の生産時にも利用するものになりますので、まずはこれらが正確に完成していなければ製品側でも引きずることになりますので、ここでも気が抜けません。
現時点の「XPERIA 1 III用アルミバンパー」の進捗案内としては、各種加工ツールが完成、治具の仕上げ段階、途中工程までの試作品の加工開始という段階です。
アルミの無垢材からの正面加工
まずはアルミの無垢材(ブロック状態)から粗取りを行っていきます。
最初に内部を加工するのは古くからの手順ではありますが、各所の加工手順は今では大きく変わり、最近では新型の切削加工機や一部分の共通治具による効果などで製品精度も更に増すことに成功しています。
無垢材から内側を切削した状態
こちらは試作品の加工時点ではありますが、生産時も同様に、製品一つ一つを1台の切削加工機から製品の全面を削り出していきます。
試作品のため汎用バイスで掴めるアルミブロックを利用して固定しています。
(製品時は最適化したサイズのアルミブロックを用います)
この無垢材から内側を加工した後にバンパーの外側(アウトライン)も加工して製品正面側の仕上げまで進めていきます。
この状態においても製品になるまでの全工程中はおよそ20%程度(総切削加工時間としては35%程度)でしかありません。
アウトラインも仕上がった状態
この状態でしたら、製品的な状態が見て取れるようになってきます。
ここまでは一般的なマシニングセンター(XYZの3軸加工機)でも加工ができますが、この先は全面を加工するために、いわゆる5軸加工機に乗せ換えて丁寧に細やかな切削加工工程に移行していきます。
まだそちらのプログラム等が完成していないので、 1 III用の試作品は一旦この状態で止めて次工程の準備中といったところです。
レンズプロテクターの試作品紹介
iPhone12シリーズ向けで大変ご好評をいただいております「HGレンズプロテクター」をXPERIA 1 IIIにも商品化を予定しております。
こちらは2Dで制作できますので既に試作品は完成しております。
当初予定しておりました10 III向けでは製品内部面のカメラへの映り込みなどが発生し商品化は中止しましたが、 1 IIIでは製品からの影響は出ないため商品化に進めています。
現在開発中のエッジライン( 1 III用)では、背面側にプロテクションガードが設けられますので、バンパーだけでレンズ表面も保護は可能です。
スマートフォンカスタムの幅を広げ、特に 1 IIIの大事なカメラレンズ表面を物理的に保護できるアイテムとしてお勧めしたアイテムになります。
1 IIIのレンズは背面側からの突起していますが、表面は1枚のガラス板になりますので、その表面に貼り付けるだけの簡単装着になります。
表面積が小さいのでマーキングの文字も小さくなって見にくいとは思いますが、各レンズの性能が分かるように、焦点距離と絞り値(f値)をマーキング予定です。
素材はこちらもアルミの切削加工品になり、内外周のエッジはカッティング鏡面仕上げを予定しております。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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