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穴あけ前の下穴加工センタードリル 使い方

DIY(ものづくり)

ドリルで穴をあける前には、とにかくセンタードリルで下穴を作りましょう。

ドリルで穴を開ける時は、いきなり大きな穴を開けると中心位置が外れやすいため、最初が肝心です。特に長穴を空けるときだけでなく、5㎜以下の板材でもセンタードリルでガイド付けしましょう。

センタードリルは、ドリルで穴をあけるための穴の中心を作ります。(下穴といいます)そのため必ずドリル加工の前に使用します。

ドリルの先端が必ず中心とは限らない

ドリルのチゼル
ドリルの先端にチゼル部分があります。

ドリルはその中心(尖っている先端部分)が必ず刃先の中心とは限りません。チゼル(画像赤の部分)で加工物の表面をもみ上げていきますが、そこが限りなく尖っているわけではなく、またそれがドリルの中心にあるわけでもありません。

そのため、下穴無しでいきなりドリルで穴をあけようとすると、ドリルが逃げていくことがあります。

特にバイスで加工物を固定していない場合は顕著に加工物が逃げやすくなり、ドリルの中心が意図しない方向へ向いて行きます。センタードリルで下穴をあけておけば、ドリルがズレる(逃げる)ことなく綺麗な穴の加工につながります。

センタードリルの使い方

センタードリル

穴あけまでの手順

最終的に大径を空けたい場合、使うドリルの順番は以下になります。
1. センタードリル
2. φ6~8㎜ドリル
3. 大径(13mm以上)
の順に穴を作っていくとストレスなく綺麗な穴が鉛直に空きます。

更に穴あけの後に面取りカッターを使って穴の口元を面取り加工してあげると、ひと手間分追加しただけ綺麗な穴が完成です。

薄板に穴を空ける場合

上記の手順は、加工対象物が厚み3㎜以上の場合です。薄板(spcc1.6㎜厚未満程度)は『センターポンチ』で位置決めしておき、センタードリルは使わず、薄板用ドリルで空けてください。

薄板用ドリルは刃先形状が違う
左が薄板用で一般的ドリルと先端の刃先形状が異なります。

センタードリル選び

テーパー部60度がよく使われています。

60度が一般的で使いやすい

センタードリルは様々な種類と材質、大きさがあります。角度も違っていたりと種類が多すぎて悩み始めてしまう可能性は高いですが、使いやすいのは「直径(シャンク径)10mmの先端3㎜の60度」をお勧めします。

材質はHSSと記されたハイス剛という素材になり、アルミや真鍮や鉄素材に空けることができます。(鉄といってもHPM材などの金型に使用するような材料は超硬ドリルになってきます。)


センタードリルは種類が豊富です

センタードリルは様々なサイズがあります。
一般的によくあるセンタードリルだがサイズ違いも多い

ひとまず迷ったら、お勧めは 3 x 60゚x 10 (先端3㎜、テーパー角度60度、シャンク径10mm)がボール盤には手頃なサイズで汎用性が高いサイズになります。(YAMAWA:CE13.0相当)

yamawaのCD-E

先端が3㎜なので大抵のドリルのセンター下穴ガイドとして重宝します。3㎜以下の穴を空けるときでもほとんど使えてしまいます。2,000円くらいです。
(仕上げの目的によりますが、ここでは「ボール盤で簡単に穴を空けるときのセンタードリル」としてのお勧めです。)


回転数

センタードリルの回転数は、どんな材料でも500~1,000rpmの中であれば問題ありません。送り速度も関係はしますが、ボール盤でしたら入り口だけゆっくり落としてあげる気持ち程度が注意点です。

センタードリルの深さ

下穴といっても、センタードリルは位置出し(ガイド)が目的のため、貫通させる必要はありません。

センタードリルの先端部分の細い部分からテーパー形状になる部分までの深さだけ掘れば完成です。

センタードリルの深さ

注意!センタードリルの直径まで掘りこんではいけません。テーパー部分が残るように、途中までで完了です。

丁度良い穴にしたいサイズと同じだったからといって、センタードリルを穴を空けるドリルとして貫通させてはいけません。厚みのあるものは先端が折れて大変なことにもなりかねません。


まとめ(ボール盤で使用する場合)

  • センタードリルの回転数は500~1,000rpm
  • テーパー部分まで掘ること。穴として貫通させない。
  • センタードリル選びに迷ったら 3 x 60゚x 10 が汎用的で使い勝手が良い

基本的に全ての穴は、このセンタードリルによって最初に位置決めされていると考えても良いほど、金属加工では必要不可欠なものです。

ボール盤の回転数を変更する場合はこちらも参考に

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“穴あけ前の下穴加工センタードリル 使い方” への2件のフィードバック

  1. アルマニアファン より:

    EDGE LINEのバックパネルのカメラ窓の部分も、面取りがカッコ良くてとても気に入ってます。あの部分もドリルで加工されているんですか?EDGE LINEは電波対策の切り欠きやストラップホールなど、細かく作られているので大変そうです。そういえば、バックパネルのあるバンパーって他に無いんですかね?見たことが無いです。

    • alumania より:

      窓部は、「面取りカッター」と呼ばれる別のツールでの加工となります。ご紹介したツールは穴あけに使うことが主となります。機会があればまた面取りカッターも本当に種類が多いのでご紹介致します!
      EDGE_LINEのようなバックパネルという同じような構造は他社製品であるか分かりませんが、背面まで削り出しによって被っているアルミケースはありますね!EDGE_LINEのパネル自体はプレス加工+削りによって作っていますので、金型が必要のため少し生産にはハードルが高くなります。