L字型六角レンチのミリ,インチ規格サイズ（JIS,ISO,ASME）

普段から目にする最もシンプルなL字形状に一か所だけ曲がった六角レンチにも規格上のサイズがあります。L字型六角レンチの規格は主に3種類に分けることができます。

L字型六角レンチの規格種類

• 日本（JIS）規格【単位ミリ】
• 国際（ISO）規格【単位ミリ】
• 米式（ASME）規格【単位インチ】

主に個人で組み立てするような家具などには多く見られる六角レンチですが、付属されていれば、特に考える必要もありませんが、自分で用意しなければならない時は、手元に六角レンチセットを用意しておけば、どの六角穴を持ったボルトやビスにも対応できます。

赤い部分がホルダーと呼ばれ、サイズごとの穴が空いているため差し込んでおけば六角レンチのサイズが一目瞭然です。単体になってしまうとサイズが分からなくなります。

しかし、ごくまれに米式サイズに遭遇してしまう時もあり、六角レンチを六角穴に入れても入っているような入っていないような状態に陥り、回してもなんかしっくりこないと言った場合があります。そんな時はネジ側か六角レンチ側の片方が米式となっている場合があります。

基本的にはJISまたはISOのミリを基準とした六角レンチさえあれば問題ありません。

アメリカ製の商品を組み立てる時だけ、手元の六角レンチセットの中から合うものが無いといった状態になってしまう場合があります。これは米式の場合はインチ単位が基準のため、ミリ単位を採用するJIS規格と合わないためです。

自動車やバイクなどのメンテナンス時には米式の六角レンチを必ず用意しておきたいものです。サイズが合わないのに（適当なサイズが入ってしまうので）無理にJIS規格を利用すれば六角穴を潰すような痛い目に合います。

日本（JIS）規格の寸法サイズ

100円ショップでも手軽に入手できる六角レンチセット類は基本的にJIS規格です。
その中でも大抵は8本ほどがホルダーにセットになっており、1.5～6ｍｍ（6 / 5.5 / 5 / 4 / 3 / 2.5 / 2 / 1.5）になっていることがほとんどです。
この8本があれば大抵の家庭用途としては十分賄えます。

国際（ISO）規格の寸法サイズ

ISOの国際規格の六角レンチは基本的にJISが準じていますので、基本サイズは同じです。
違いとしてはJIS規格には設定の無いサイズがISOにはあるというだけです。

JIS規格にはないサイズ

3.5,4.5,7,9,11,13,15,16,18,21,23,29,30

サイズの表中にはパープルで表しているものがJIS規格にはありません。

JIS規格には存在するサイズ

41,46

米式（ASME）規格の寸法サイズ

米式の場合はインチ単位となります。
そこで、ここではミリ換算した寸法での記載表としています。

全ての六角レンチが規格に合わせていることはありません。

六角レンチで重要なのは面幅だけになりますので、L字型の場合は長手と短手の長さは規格に合っているものは少なく、レンチの各長さはボルトネジやビスを回すためだけには力が入れば良いだけなので、それぞれ適当な長さになっています。

長さは適当でも構いませんが、必ず六角レンチは適切なボルトやビスの六角穴に合ったものを選ぶ必要があります。

親切な六角レンチにはサイズが刻印など表記されている場合があります。これは六角の対辺同士の面幅サイズを表しています。ここで紹介した各表中のAのサイズにあたります。

ホルダーなどにセットされていればサイズは一目瞭然ですが、単体で置いておけばノギス等で面幅を測らないと分かりません。ちょっとしたことですが、ホルダー付きでも刻印されている六角レンチは少し便利です。