エンジン馬力とトルク換算（kW→PS,Nｍ→kgfm）

自動車やバイクのエンジンの出力表記は、馬力(PS)がkW、トルク(kgf・m)はN・mの単位に変わりつつあります。内燃機関からモーター出力に変わりつつある今後はいずれPSやkgf表記が無くなるかもしれません。

これは20年以上も前の1999年に日本でも国際基準に合わせてW（ワット）やN（ニュートン）を使いましょうとなったのですが、浸透せずに今日に至っています。
今後の当面の間ではハイブリッドが主流となり、内燃機関（ガソリンエンジン）があることからWやNのみの表記になるというのは想像しにくい状況です。そのため、本来の単位と昔からの単位が併記され続けることが予想されます。

諸元表で見かける表記

しかし、近年では今後電気自動車への移行（内燃機関からモーターへ）が進むこともあり、純電気自動車であった場合は、電気自動車の性能としてはモーター出力として考えやすいWやNのみとなる場合もあります。

旧来の単位である「PS」や「kgf」の表記に慣れ親しんでいた世代からすると、ＷやＮ単位のみの表記には慣れずに「結局、何馬力(PS)なの？トルク(kgf・m)は？」と、なかなかイメージが付かないこともあります。

国際単位系 (SI) における仕事率、工率の単位はワット (W) です。

現時点では旧単位と新単位はほとんどの場合でカタログの諸元表に併記されているため、その値を換算する必要はありませんが、電気自動車とガソリンエンジン車、ハイブリッド車などの出力性能を比較しているときなどは、同じ単位で簡単に換算した値で比較したいものです。

そこで、主に自動車のカタログ表記（諸元表）などに記載されているエンジン出力を旧来の「Kw→PS」に、トルクの「N・m→kgf・m」に変換するシンプルな自動計算をぞれぞれ用意してみました。

馬力換算（kW→PS）

PSとHPは少々異なります。

• PS＝ Pferde stärke（ドイツ語）→仏馬力/メートル法
• HP＝Horse Power（英語）→英馬力/ヤード・ポンド法

エンジンは「馬力」で比較することが多いため、つい、単位は（ホースパワーを意味する）「ＨＰ」かと思ってしまいますが、日本では古くからメートル法の【ＰＳ】が用いられてます。
なお、1PSは0.98632HPとなり、その数値もHP換算すれば微妙に異なってきます。（1PS＝1HPではありません）

なお、1馬力（PS）というのは「質量75kgの物が1m移動する力」となります。

特に今後は電動化が進んでいきますので、いずれKwとN・mのみの表記になってしまう場合もあり、いずれはエンジン車との比較で単位が異なり比較しにくくなることも予想されます。

次にトルクのN・ｍをkgf・mに変換します。

トルク換算（N・m→kgf・m）

ちなみに「トルク」と「回転数」が分かれば【馬力】が出せます。

トルク（kgf・m）×回転数（rpm）＝馬力（PS）

各種単位の換算表