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「センターキャップの外し方 アルミホイール」
純正アルミホイールからの「センターキャップの外し方」をご紹介します。アルマニアのアルミビレットセンターキャップをDIYで取り付けたいとのことで、お問い合わせをいただいておりました。
ここでは主にトヨタ用の純正アルミホイールの画像を使用していますが、その他レクサスも作業としては同じですし、その他の自動車国産メーカーである日産、スバル、ホンダ、マツダなども純正ホイールのセンターキャップの取り外し方法は同じです。
自動車のホイールセンターキャップとは
下の画像中心にある自動車メーカーのロゴが入ったものがセンターキャップです。自動車用アルミホイールを生産するうえでは、固定の関係でセンター穴が必要になることもあって、かつ、純正ホイールは1ピース品が基本のため、中心穴をセンターキャップで隠すような格好(構造)となっています。
センターが空いたままだと奥のハブが丸見えになります。

一方、スチールホイールのセンターキャップは形状が異なりますが、同じようにセンターキャップと呼ばれる場合もあります。スチールホイール用は基本はホイールカバーやホイールキャップと呼びます。
センターキャップ 外し方手順
- ジャッキアップ
- ホイールナットを緩める
- ホイールを車体から外す
- ホイールの裏側からセンターキャップを押し出す
1.ジャッキアップしてホイールを浮かせます。
ここでは、DIY(自分でセンターキャップを交換すること)を主体として説明していますので、ジャッキを使用して車体を持ち上げ、ホイールを浮かせます。

2.ナットを緩める
ここではホイールを固定しているセンターキャップの周りにある5本のホイールナットを緩めていきます。このとき、ナットを緩める順番は時計回りに緩めるのではなく、対角上に緩めください。

ナットは全て外すとハブからホイールが外れ傾いてきます。ホイールは押さえながらナットは外しきる必要があります。
3.ホイールを取り外す
ホイールを取り出す時が最も作業場で危険なので、以下をトリプルチェックするくらいの気持ちで、確認も怠らないよう作業してください。
- パーキングブレーキはかかっているか
- ジャッキアップポイントは間違っていないか
- ホイールは2cmほど浮いた状態になっているか。
- ホイールナットは全て取り外しているか。
- 周囲に邪魔なものはないか、十分なスペースがあるか
ハブからホイールを取り出しますが、必ずハブの水平方向に対して引き抜きます。傾いたホイールはハブボルトに引っかかって抜け出すことは困難です。またホイールはアルミ製でも大変重いので注意してください。
4.センターキャップの取り外し
外したホイールをひっくり返して裏側が正面に見えるように床に置きます。
簡単に申し上げると、純正アルミホイールのセンターキャップは、ホイールの中心の溝に嵌っているだけなので、「アルミホイールの裏側から押し出すだけ」になります。
この「押し出す方法」は特殊な工具やハンマーを使わず、両手の親指で押しこむのが最適です。

「押し出す」際にセンターキャップが飛び出しますので、必ず床に(アルミホイールの裏に)マットなどをひいてから作業してください。
両手の親指で押し出すのがお勧めなので、必ず「軍手」や作業グローブをしてください。力も増しますし、何より怪我をしないような対策が必要です。
固すぎる(ホイール側に固着している)場合
年数が経っている車輛や、汚れたところを多く走行されているような場合、かなりセンターキャップはホイール側に固着してしまい、手で押し出しても外れにくくい場合があります。
その場合はバックアップリングを取り外してから試します。このリングはC型になっていますので、指で直接つかんで外へ引っ張り出せば外れます。バックアップリングは爪に張力を持たせる役割をしています。

※全ての国産車に必ずあるわけではありません。トヨタ・レクサス系は基本的にバックアップリングがあります。
センターキャップを押し出しても硬すぎて取れない時でも「叩いて外す」ことはしないでください。
外れた瞬間に思いもよらないところに飛んで行ったり、樹脂製のため年数が経っていたりすれば硬化していてバラバラに割れたり、バックアップリングが外れて顔に当たったりと、危険です。
必ず「指で押し出してセンターキャップを取り外す」ようにしてください。
ご自身でセンターキャップを取り外す場合は、一旦ホイールを取り外す必要があり、車体のジャッキアップが必要になります。必ず「安全に」注意を払って作業してください。
作業手順のまとめ
- 純正ホイールを取り外す
- 外したホイールを裏側にして床に置きます。
- センターキャップの中心を両手で押して、押し出す
- 硬い場合はバックアップリングも取り外す


ホイールは外さずにセンターキャップを取り外す方法
ジャッキアップ、ホイールを車両から外すのは面倒です。嵌っているだけなら、外から取り出したい!これは人間の心理です。
穴をあけてワイヤを通して外へ引っ張る方法
外からそのままセンターキャップを取り外したくなります。できないことはありません。
センターキャップの奥にはある程度の空間があることが多いので、ドリルで穴を空けて、ドライバーやフックでその穴から引っ張り出す。ショックハンマーも有効です。


しかしながら、この方法ではセンターキャップ自身に穴をあけることになりますので、純正センターキャップを再利用できなくなります。
吸盤を使う方法もありますが…
センターキャップの表面に吸盤を当てて、外へ引っ張れば外せるといった方法もありますが、それは表面側が鏡面などのつるつるの面である場合と、センターキャップの爪が弱いものに対して有効になる方法です。

吸盤で取り外す方法は、少なくとも国産車では不可能に近い方法です。国産車のセンターキャップの多くは爪が硬くはまっておりますし、各社センターキャップのロゴマークはほとんどが立体エンブレムになっていたりと、吸盤自体が取付できないセンターキャップが多いためです。
センターキャップを綺麗に外すには
センターキャップを綺麗に取るためには、「アルミホイールは取り外してからセンターキャップを取り外す」ことをお勧めします。
面倒でもホイールを外して、センターキャップを綺麗に押し出してあげれば、再利用が可能です。そのため、ジャッキアップの作業が伴いますが、車載工具でできる範囲です。
但し、最近の自動車には車載工具の中に車体を持ち上げるためのジャッキが無くなりつつあります。
ジャッキが無い場合は、ホームセンターなどで別途ジャッキを購入するか、タイヤショップや自動車修理工場などに作業を依頼するかのどちらかになってきます。
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