ホンダのN-ONE(エヌワン)にツイーターを、フロント(運転席・助手席)ドアの内側に取り付けたい時に「ツイーターの埋め込み取り付け」方法でエヌワンに最適な位置を紹介していきます。
但し、N-ONEの場合は、取り付けるツイーター自身の高さを収めるために、ドアトリム奥のフロントドアの鉄板部分にも穴を空ける必要があります。

なお、N-WGN CUSTOM(エヌワゴンカスタム)にもオートバックス製品のツイーターの取り付け作業を 「純正カーオーディオの音質向上 ツイーター埋め込み作業手順 」で紹介していますので、エヌワゴンの方はそちらを参考にしてください。(エヌワゴンカスタムの場合は鉄板まで空ける必要がありません)
作業の前に確認、用意すること

N-ONEの場合は、残念ながらドアトリムの裏側にはツイーター分の余裕スペースが無いため、鉄板パネルにも穴を貫通させる必要があります。その作業は少しN-WGNの時よりも難しくなります。しかし、この位置であればツイーターが取りつけられることを知っているだけで大幅に作業は短縮できます。
ホンダN-ONEに「標準装備で装着されていたツイーターのような装着感」を目指したい方への参考になればと思います。
用意する工具(少し特殊なもの)
ここでもシンプルで無駄な装飾の無いオートバックス製のツイーターを利用しています。大変安価な商品ですがツイーターの追加というだけで十分な音質向上が望めますし、何よりN-ONEのブラック内装トリムにデザイン的に大変マッチします。
埋め込み装着の場合は46~47mmの穴をトリム側とドアの内板(鉄板)パネルに穴を空ける必要があります。内板パネルは鉄板のため、46㎜か47㎜のホールソーを使用して穴をあけます。
ホールソーとは
ホールソーはホームセンター等では5㎜飛びでしか置いていない場合が多々あります。45㎜を使って空けると、ここで作業するツイーターが入らないため、穴をヤスリなどで一回り大きくしてあげるような作業が伴います。しかしたった1㎜全周をヤスリで広げるなど、簡単ではありません。それだけで1時間は余計にかかる作業になってきます。
そのため、46mmのホールソーはネット通販などで購入するのが主になりそうです。街の機械加工屋さんでお借りできれば良いのですが、なかなかホールソーは使わないので、持っているところは少ないと思います。(ステップドリルも不可です。)

ちなみにホールソーは中心がドリルになっており、その周り(画像では赤いところ)が空ける穴の内径になります。
自由錐(自在錐・サークルカッター)
ドアトリムに穴を空けるために自由錐が必須です。ジユウギリ、ジザイギリ、サークルカッターとも呼ばれます。「超硬タイプ」を用意してください。
自由錐は穴のサイズを自由に設定できるので、直径が調整できないホールソーよりも利便性が高いのですが、目的は建築用(コンパネや内装)のため、本来鉄板に穴を空けるものではありません。
ただ実際にはこの自由錐でも自動車の内板パネル(鉄板)は薄いので穴を空けてしまうことも出来ます。しかし、ここで工具を正しく紹介をするためにはホールソーを使って穴を空けてくださいとなります。

その他に用意するもの
- マスキングテープ
- コンパス
- カッターナイフ
- 自由錐(サークルカッター)
- 鉛筆
- プラスドライバー
- 内張り剥がし
- ニッパー
- プライヤー
- グルーガン (ホットボンド)
- 電動ドリルドライバー
ツイーター埋め込み最適位置の確認
基本的な作業手順は以前の記事 「純正カーオーディオの音質向上 ツイーター埋め込み作業手順 」 と同じです。そのため、配線作業や固定作業の手順はそちらをご覧ください。
ここではホンダN-ONEにツイーター用の穴を空ける最適な位置の説明をしていきます。下に透かしでドアトリムを付けた状態を透かした画像をご覧ください。ツイーター最適位置の裏側の内板(鉄板)には46mmの穴を確保できる位置が限られてくるのが分かります。

なお、ここで取り付け作業したN-ONEは【18年式のプレミアムツアラー・ローダウン】なので、グレード違いや年式違いは、念のため一旦ドアトリムを外して内板パネルに穴を空けても問題ないか必ず確認してください。
また、空けた穴位置は電動ドアミラーのハーネス(配線)をギリギリ避けるようになります。そのため、慎重に穴あけしてください。
手順1. 垂直方法のマーキング(助手席ドア)
いずれも寸法位置を正確に伝えようにも、トリム形状が平面ではないので、トリムの曲面に対してメジャー当てた数値で紹介します。上部のトリムとふちゴムのラインキワを基準にしていきます。

この方法で上から76㎜の位置が垂直方向の中心になります。この時点でマスキングテープや鉛筆で水平線をトリムに書いておきます。

手順2. 水平方向のマーキング (助手席ドア)
水平方向はドアを開いた時にしか見えてこない、トリムの先端を基準にしています。先ほどの76㎜線を水平にメージャーを当てて、131㎜の位置にまたマーキングしてください。その交差したラインが中心になります。

ここで紹介する上から76㎜と横から131㎜は作業した車両の数値です。個体差や使用するメジャーも違いますので、その誤差は数mmに及んできます。これらの数値はあくまでも参考値として捉えてください。
手順3. 鉄板側の穴位置確認
トリムを取り付けた状態で、交差した中心目掛けてセンタードリルで内側の鉄板まで穴を通してみます。内側の鉄板に印が付く程度でOKです。
なお、 運転席側も作業も位置は助手席側と同じです。両側で効率よく並行して作業を行ってください。
トリムを外して、付いた印をもとにコンパスで46㎜の円を描きます。この際に問題があれば、中心をどちらに何㎜ずらす必要があるか確認しておき、トリムを戻して手順1から中心を調整しながらやり直します。


手順4. ドアトリムと鉄板に穴を空ける
穴あけの中心位置が確定したら、穴を空けていきます。
外したドアトリムにはセンター穴が空いているので、ドアトリムとドアの鉄板は別々に穴を空けます。
ドアトリムはサークルカッターで、ドアの鉄板はサークルカッターでは危険ですが空けることは可能です。ただし、推奨はホールソーとなります。また、ドアの鉄板を空けるときはセンタードリルの先が、その先奥のボディー外板(の内側)に当たらないよう注意してください。
ドアトリムと内板に穴が空いたら、ドアトリムをフロントドアに仮付けしてツイーターをはめ込んでみてください。調整が必要でしたら穴を大きくする方向になるため、ヤスリなどで少しずつ削る方法になります。

穴が空いたら、ツイーターの固定や配線作業を行ってください。この作業についても 「純正カーオーディオの音質向上 ツイーター埋め込み作業手順 」 で紹介しています。
参考)N-ONEのスピーカー配線
- 運転席側スピーカー配線の赤色 → プラス
- 運転席側スピーカー配線の桃色 → マイナス
- 助手席側スピーカー配線の青色 → プラス
- 助手席側スピーカー配線の水色 → マイナス
装着が完了した状態
こちらがエヌワンにツイーターを埋め込んで装着した状態です。後付け感を感じさせない取り付け状態が完了します。
ツイーターの効果で音場が上がり、こもりがちに聞こえていたた純正スピーカーをそのまま使用しても、大幅な音質アップが体験できます。


工具さえ用意できれば、十分に個人でDIYできる作業になります。2020年には新型が出ると噂されるN-ONEですが、現時点の現行モデル(JG1)は2012年からの発売でまだまだこの先も街で見かける、元気が詰まった自動車です。S07Aエンジンは実用域が抜群の俊足力です。
最近は軽自動車もなかなか壊れなくなり、車齢が伸びて買い替えサイクルは大きく伸びてきました。
是非機会があれば、まだまだ現役で乗っていく自動車の音質アップを狙って、ここでの作業を参考に標準装備のような仕上がりになる「埋め込みツイーターの取り付け」にもチャレンジしてみてください。

この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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