まもなく登場予定のトヨタ用スマートキーバンパーに続き、スズキ車の現行車に多く利用されているスマートキーを保護するスマートキーバンパーの開発を開始しております。
スズキの場合はスマートキーをカタログ上では「携帯リモコン」と呼んでいます。
ここでは便宜上、広く呼ばれている「スマートキー」として記載しております。
対象となるスマートキーは大きく分けて2種類の基本デザインとなっております。
商品設計を開始するにあたり、スマートキー本体の3D化を行いますが、一見同じように見える2種類のスマートキーは実際には大きさにも違いがあり、その種類や違いについて確認しております。
対象となるスマートキー形状
対象となるスズキ車のスマートキー形状の背面側がこちらになります。大きく分けると背面側の加飾ありか無しかの違いがあります。
対象スマートキーの背面側
この違いは、左(加飾あり)が主にハイブリッド車向けで、右(加飾なし)がジムニー等のガソリン車用になります。
スイフトなどはハイブリッド車とガソリン車がありますので、単純に車種で分けることができません。同じ車種でもこのようなデザイン違いが混在しています。
この純正スマートキーのフロント側を並べますと以下のようになり、正面を見ただけではどちら(ハイブリッド用かガソリン車用)なのか違いは分かりません。
対象スマートキーの正面側
※スペーシア系などのスライドドアがある車種ですと、後席オートスライドドア用の丸ボタンもありますので、ボタン数の違いはあります。
一見、同じデザインなので同じ大きさかと思われ、この2種類は背面の加飾分の厚み違いだけかと見せかけ、全体的な縦横サイズも違っています。
概寸の縦横厚み寸法が以下のようになります。
- 背面加飾あり=W33.2×H55.0×D17.0
- 背面加飾無し=W33.5×H55.3×D15.5
ほぼ同じような寸法ではあるものの、加飾無しの方が縦横サイズがは0.3mmほど大きくなっています。ややこしいサイズ違いとなっており、この違いも考慮しなければなりません。
厚み違いだけで良いのに…
でも、こういったところがスズキらしいといった気もします。
共通で利用できる保護バンパーへ
前項でご紹介したように、背面側の加飾あり・なしの違いで大きくは本体の厚みが異なります。
その違いは1.5mmほど違っています。単純な厚み違いのみとは断定できないので、設計開始前には両者を正確に3Dスキャンする必要があります。
スマートキーバンパーを設計する上で難しいのが「クリアランス(本体との隙間設定)の取り方」となりまして、このように2種類でサイズ違いとなってしまうと、どちらを正にするか、または中間を狙うかが悩みどころといった具合になりそうです。
また、加飾無しの手前側はスズキのSマークが立体エンブレムとなっており、かなりここにも高さを持っています。
両者を共通で利用できるようにするための、この高さ(厚み)違いについては、今後のトヨタ用のようにシリコンパーツの組み込み有無で調整させるようになりそうです。
加飾ありの方(スマートキー本体の厚み)が大きいため、そちらには(高さ調整のための)シリコン部品は不要で組み付けられるような商品構造設計を予定しています。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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2 comments on "スズキ車向けスマートキーバンパーを開発開始"
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スペーシアのスライドドア機能付きのスマートキーにも
ぜひ対応可として頂きたく思います。
コメントいただきありがとうございます。
スライドドア付きは丸ボタンが追加された格好になるだけなので、その部分までの開口部は設ける予定です!