この記事のタイトル:
「スマホの充電放置(過充電)に注意 バッテリーが膨らむ」

スマホの機種変更などで押し出された(古くなった)スマホを廃棄することなく、別の用途で使い続けることも大変多くなってきました。
お子様に渡して格安SIMカードを刺して中古スマホとして使う分(再利用)や、クルマでミュージックサーバーやナビ利用では何ら問題ありませんが、以下のような用途で「自宅や事務所に置きっぱなし」で「充電ケーブルを接続し続け、放置している」過充電状態の方への注意です。
- 音楽やラジオの再生専用
- カメラや動画撮影専用
- YouTubeやワンセグなどの動画視聴専用
上記のような例でスマホを使っていると、充電ケーブルをそのまま挿し続けながら使っていること(過充電状態)が多くなりがちです。それも数か月間放置された状態にもなってきます。※正確には「過充電」とは異なります。
スマホの充電には充電器側にもスマホ側にも保護機能は備わっているものの、数か月間充電接続された状態というのはスマホの用途からは想定外でもあります。
これによって影響が出やすいのが内蔵電池になりますが、長期間充電し続けていると、電池が膨らんでくる症状が出やすいです。
発火や爆発するようなことはありませんが、膨らんできたときにはスマホの中から電池の圧力で変形してきますので、いくら不要なスマホとはいえ、充電ケーブルを挿しっ放しにすることは注意が必要です。
長期間充電放置して膨らんだスマホの状態


バッテリーが膨らんだ(膨張した)時の状況
これは“充電接続しながら” 毎日のようにスマホを利用していても起きた症状です。
- 期間的に2か月以上充電ケーブルを挿して放置していた
- 徐々に膨らんでいくため、気づきにくい
- 背面側が膨らむことがほとんど(iPhoneの場合は画面側が膨らむ)
- 異臭は発生しない
様々なモデルを同様な状態(充電ケーブルを接続しっぱなし)で利用してきましたが、どのモデルが必ずこのようになるかは特定はできません。但し、傾向としてバッテリーが膨らんだ要因として掴んでいる点をまとめました。
- iPhoneでは3か月以上挿しっ放しでも起こったことは無い。
- 3年~5年前以上前のアンドロイド機に起こりやすい
- モデルは特定できないため、バッテリー側の制御によるものか
- 電池自体の技術や設計が古いことも原因の一つ
電池を膨張させないための対処法
対処法としては「スマホの本来の用途に近づける」しかありません。
充電器側は(厳密には異なりますが)スマホからの指示で出力制御されているため、充電機には原因がありません。するとスマホ側でうまく制御できていないようにも思われますが、中身のバッテリー自身にも制御方法や原因があるため、最終的な原因の特定は不可能です。そのため、以下のような方法が対処法でしかありません。
- 1週間に一度は充電ケーブルを外す
- 充電から外して利用または放置して残量を定期的に減らす
今のところ、幸いにも弊社ではiPhoneシリーズで3か月以上接続し続けていてもバッテリーが膨らんだ症状が出たことはありません。しかしながら検索すればやはりiPhoneでもバッテリーの膨らみは多数発生していますので、スマホ全般的に充電接続は定期的に外してあげることが必要です。
膨らんだバッテリー単体
既に弊社では5台(ほとんどはエクスペリアのZシリーズ)は経験している、充電放置でのバッテリーが膨らんだ状態ですが、既に廃棄しておりましたので、今では相当古いモデルではありますが、内蔵電池のエクスペリアZ3と交換可能な電池パック式のGALAXY S3で、膨らんだバッテリー単体を比較しながら見ていきます。
Z3のバッテリー(内蔵式)
Z3の電池パックはアルミ箔で包まれていますので少し状態が分かりにくいです。そこでアルミ箔も剥がして確認してみます。なお、Z3の場合は内蔵式で通常では分解できません。膨らんでくると背面が剥がれてきますので、そのまま開いた状態です。

少し分かりにくいのですが、膨らんだというよりは湾曲した状態です。少し背面が開いた時に気づいたので、そこまで大きくバッテリーが変形していません。

S3の電池パック(交換式)
S3の場合は交換式でしたので、膨らんでも交換してしまえば済みます。当時のモデルは背面が外せて電池が交換できるモデルも多かったので、この場合は影響は少ないですが、今になって交換電池を探すのは困難です。


バッテリーを外した状態で電源接続して起動できるか
スマホも多すぎるため全てを確認ができませんが、ここで用いたエクスペリアZ3の電池を外した状態で充電ケーブルを接続して起動できるか確認してみました。


結果としては、LEDは点灯しバッテリー残量表示が画面には出ますが、この状態で電源ボタンを押し続けてもやはり起動はしませんでした。バッテリーが無ければスマホは電源接続しても利用できません。
なお、S3の場合(電池が外せるモデル)も同じで、電池が無い状態で充電ケーブルを接続しても起動はできませんでした。
こうなってしまうと、バッテリーが交換できれば良いですが、それも今や古いモデルでは部品も入手するのが困難になってきます。メーカーの部品在庫があるかどうか、またはサードパーティー部品を利用して復活させる方法になってきます。
まとめ
最近では、古くなって使用してなかったソニーPSPの電池パックが膨らんでいたという症状がSNS上で話題になっています。
ここでのまとめは「充電し続けて使用すると」という記事になっていますが、電池を搭載している電子機器(内蔵式、交換式問わず)類は充電しないまま放置していても、バッテリー電池が膨らんでしまうことは可能性として高い確率であります。
いずれも最も有効的なバッテリーパックの膨らみを防ぐには、充電を定期的に行ってあげることになりそうです。
- 古いスマホは充電接続したまま(過充電)放置すると電池が膨らみやすい
- 1週間に1度は充電接続を外してバッテリーの残量を減らす
- 変化が少しずつのため、気づいたときには手遅れ(バッテリーが膨らむ)
- バッテリーは膨らむだけで、自ら発火することは無く大きな危険はないが、念のため注意は必要。
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