次世代通信網5G(ファイブジー)が少し気になりだした人に向けて、「5Gで何ができるの?」という 、(産業向けは除き)一般消費者視点でまとめていきます。
なお、文中には「…だけ」と表記しています。これは5Gのサービススタート段階で一般消費者がその5Gの恩恵を受けることが皆無に近いためです。「5Gとは何だ?」という方向けにまとめると、以下の点だけで終わりますので最初にまとめておきます。
5Gって何? まとめ
- 5Gはデータ通信の速度が速くなるだけ。
- 基本料金が4Gの同じ料金プランで比較して1,000円程度上がる。
- 5G対応のスマホに変更する必要がある。
- 5Gで受信できる可能性は限りなく低い。エリアが無い
- 5Gのスピードが必要なコンテンツやアプリができ、それを利用する必要があるときまでは基本的に不要
- 4Gでできなかったことが出来るようになるのが5G
(具体的には速度が速くなったことでできることに限られる)
5Gの価値とは
新幹線に例える
5Gでデータ通信速度が速くなることは、新幹線で例えれば「こだま(3G)」・「ひかり(4G)」・「のぞみ(5G)」のようなものです。
5Gの「のぞみ」に乗れば、【同じ時間でより遠くに行ける】【目的地に早く到着できる】ことになります。そのおかげがもたらす2次的なメリットは人それぞれによって目的や価値観によって異なります。
→その「2次的なメリットこそが5Gの根幹」とも言えます。
これらを踏まえて、5Gに変える前にありそうな内容を疑問形式で以下に説明していきます。
5Gと4Gの違い
→4Gよりも通信速度(データを送る、受ける速度)が速くなるだけです。
現時点では3Gから4Gの時に経験したようなスピードの変化を体験できるようなこともありません。3Gのデータ通信速度では動画を見ることさえも困難でした。(ちなみに通話は今でも3Gです)
そのため、今後に通信スピードが今までより必要なサービスやコンテンツが生まれた時にその効果が実感できるようになります。
4Gよりスピードが100倍?
5Gは4Gの約100倍というのは間違いでもないが正しくもないです。当初は最大10Gbps程度で運用され段階的に20Gbpsまでに達する予定。また、4Gも周波数を多数利用した技術でdocomoは「 PREMIUM 4G」があり、これは現在1Gbpsを超えています。
- 5G下り最大 20Gbps(20,000Mbps) ※理論値
- 4G下り最大 788Mbps (0.788Gbps)※理論値 (周波数は1波 )
要するに、5Gが当初の最大10Gbpsで現在のPREMIUM 4Gの1Gbpsで比較すれば10倍となる。どこで基準にして比較した100倍と謳うか説明や併記しているところは見当たりません。
100倍はあくまでも広告上でのインパクト性を狙った言い方になってますので、そこまではといった部分もあります。ただ速いことは間違いありません。
5Gに変える必要がある?
→現状で通信容量制限にならない限り特に困らない。
5Gに変えることで、実質各キャリアで容量無制限(ソフトバンクは少し特殊)になりますので、今まで月末辺りに容量制限で通信速度が遅くなっていた方には実感が持てるかもしれません。但し、速くなったこととは異なり、単に4Gのまま容量アップすれば済みます。
速くなって何が得する?
→動画が止まりにくくなるだけ
今の現状は、4G(LTE)を想定したコンテンツ制作や配信が行われてますから、5Gで速くなってもダウンロードが速くなるだけですから、実感するのは動画が止まらず見やすくなったなと思う程度。
うちは5Gのエリア内?
前提として5Gの基地局アンテナは4Gとは異なります。今は設置している段階で、それも設置済みはごく一部限られた範囲でしかありません。5Gは飛距離が短くなりますので、アンテナ数も4Gよりも増やす必要があります。
→当初は5Gはエリアではない、スポットである。
5Gの通信エリアは、もちろん各社急速に広げていくことになると思いますが、当初はごく一部の公共施設、携帯キャリアのショップ内、スタジアムなどのオリンピックに関係するようなところだけがサービスエリアになります。
当初の段階では「エリア」とも呼べないレベルであって、これは「スポット」領域です。
※ドコモは4G技術を応用した5G通信を広めても行きますので、1年以内に家でもスマホ画面に5Gの文字が現れるかもしれません。
じゃあ、いらないじゃん?
→この先3年たっても5Gにしなければならない時期は来ない。
結局のところは、自分だけ5G通信ができても相手側やグループ、みんなが5Gで通信できなければ真のメリットは感じられないでしょう。コンテンツもサーバーの限界がありますし、データがスマホの手元に届くまでの過程には様々な要因が複雑に絡んでいます。
5Gを実感できるようになるまで、まだまだ数年単位で時間がかかります。
しかし、携帯通信会社で機種変する場合、5G対応モデルしか選択肢になく、強制的に5G契約になっていきます。望まなくとも5Gになります。(3G → 4GLTEのように…)
5Gでできること
5Gのまとめで紹介した通り、5Gだからどうってことはありません。それでもこれから5Gが気軽に受信出来るようになり、コンテンツが普及して5Gのおかげでスマホで実感できそうなことをピックアップしてみました。(全ては外出先で実感できることとしています。)
全ては通信速度が向上するだけのことで実現されるわけです。それをどう利用できるかが5Gとも言えます。
スピードが上がるということは
- ダウンロード、アップロードの量が向上する
- 遅延がなくなる(向上する)
- 同時接続数が向上する
スマホで実感できそうなことの一例
- ビデオ通話はより鮮明になり遅延がなくなる。
- 動画が (4Kなどで) 綺麗にすぐに見られるようになる。
- 世界中の友人やグループの全員が参加してビデオチャットできる。
ここから展開して考えていくと、家からでも外出先でも「つながる」が最もスマホで実感できるキーワードになりそうです。
「つながる」ことがもたらす実感の一例
- 病院に行かなくて済んだ(医師とビデオチャットで受診)
- VRでリアルタイムの疑似体験
- 在宅、外出先で今までは会社でなければできなかったことができるようになる(主にはセキュリティーとコミュニケーションツールの向上)
- 学校に行かなくても授業が受けられる。(患者目線)
これら全てが「5Gでスピードが向上するだけ」のことによって、もたらされる利便性やサービスの向上になります。
この先の未来のために必要な5G
5Gの速度が必要なコンテンツやアプリが登場しない限り、ほとんどその価値を実感できるときは来ません。
4Gの通信速度ではできなかったこと、同時接続台数の制限などもあって、今までその制限内で作られてきた様々なコンテンツやサービスが、5Gによって解放され、新しいことができるようになります。
その新しいことがこれから始まっていく段階であって、その可能性を作るためのベースが「5G」なのです。そのため、今現時点で一般消費者が5Gで得や実感する事は限りなく0に近いという状況ですが、5Gはこれから必須の技術であり、未来に向けたサービスが始まったとだけ捉えておいてください。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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