この記事のタイトル:
「アルミバンパーを装着して5Gの通信速度を比較測定」
5GモデルとなるXPERIA1Ⅱにアルミバンパーのエッジライン(試作品)を装着して、モバイルネットワーク5Gの受信状況を確認してみました。
docomoの5G提供エリアはまだまだ少なく、事前に5Gで受信できることを確認している、静岡県のエコパにて行いました。
5Gの受信は、XPERIA1Ⅱの画面表示右上のアイコンマークで5Gとアンテナピクトによって判断しています。
また、4Gへの切り替えは本体のモバイルネットワーク設定により4G/3G/GSMを選ぶことで、5Gを除外し4Gで受信した状態でスピード確認しています。
なお、通信スピードの測定用には、docomoが提供している無償アンドロイドアプリとなる「ドコモスピードテスト」を利用しています。
バンパーが与える影響の確認方法
- 「アルミバンパー」を装着して【5G表示】状態でスピードテスト
- 何も装着しない状態で【5G表示】状態でスピードテスト
- 「アルミバンパー」を装着して【4G表示】状態でスピードテスト
- 何も装着しない状態で【4G表示】状態でスピードテスト
アルミバンパーを装着する前と後で5Gと4Gの受信スピード確認

最初に結論から申し上げると、アルミバンパー(エッジライン)を装着しても5Gで受信が可能です。但し、形状や設計が違えばここで紹介する内容とは異なってきますので、全てのアクセサリーで同じような結果がでるとも限りません。
電波の状況は常に変化しており、発信する側をコントロールできない状況でのテストは参考でしかありません。ここでの紹介例もできる限り同じ状態を維持し、作業も素早く行っていますが、毎回測定ごとに測定中でも変化し安定しないため、比較しやすい数値が出た状態で掲載しています。
なお、弊社アルミバンパーは長年にわたる経験から、製品が通信速度に影響を極力与えない数々の設計を施してあります。それでも、常時変化する通信環境に対して、ご利用される環境も異なりタイミングもありますので、完全に影響を与えないと断言できるものでもありません。
なお、モバイル通信のデータ通信スピードは下り速度と上り速度の両方で指標化されます。これは単に基地局のアンテナと本体のアンテナ交信する速度であって、実際のサイトを見ているときには、その先の経由するネットワーク経路及びサーバーのスピードも閲覧時には大きく関係(影響)します。
docomoアプリの「スピードテスト」画面では、5Gで受信していても測定結果にはLTEでスタンプされます。これは5Gのテストとしてはまだ対応していないように思われます。
5Gでのデータ通信速度確認(バンパー装着と未装着)
5G受信でアルミバンパー装着状態

アルミバンパー(エッジラインの試作品)を装着し、5G受信状態でデータ通信のスピード測定をしています。(画面右上に5G表示でかつアンテナピクトも最大の状態です。)
5Gとアルミバンパー装着状態での測定結果
- 下り150.2Mbps
- 上り12.6Mbps
参考)下りと上りのスピードはどの程度必要なのか?シーン別の参考スピード
快適に利用できるサービス別の通信速度(下り)
1Mbps :ホームページの閲覧、メール、LINE
5Mbps :Youtube(1080p)、スマホゲーム
25Mbps :パソコンでのオンラインゲーム、4K動画
快適に利用できるサービス別の通信速度例(上り)
1Mbps :メール送信、チャット
3Mbps :写真の投稿、ビデオ通話
10Mbps :動画の投稿、データファイルの共有
5G受信でノーマル状態

5G受信状態でXPERIA1Ⅱの裸状態(アクセサリーの未装着状態)にして、単純に5Gのスピード測定をしていることになります。
裸状態の5Gスピード測定結果
- 下り153.1Mbps
- 上り13.1Mbps
5G受信でスピード測定結果の比較
バンパー装着前と後ではスピードの数値で言えば若干バンパー装着時の方が下がっておりますが、測定を繰り返せば反転するような誤差範囲でもあります。
アルミバンパーの装着で通信速度に影響があれば、即座に大きな数値で下がりますので、XPERIA1Ⅱの5Gチェック上では、ほとんど影響を与えてないことが分かると思います。
4G+(プラス)でデータ通信速度確認(バンパー装着と未装着)

5Gでは、アルミバンパー装着でも未装着でも、そのスピードの変化はほとんど見受けられませんでした。次に、「4Gではどうなのか?」といった点で4G受信に切り替えてスピードテストを行っています。
なお、測定した会場となったエコパでは4Gの更に上のドコモでのサービス体系となる、「4G+」(プラス)で受信しています。これは本体設定では選択できないため、このまま4G+で進めています。
4G+とアルミバンパー装着状態

アルミバンパー(エッジラインの試作品)を装着して4G+受信状態で測定しています。(画面右上に4G+表示でかつアンテナピクトも最大の状態です。)
4Gとアルミバンパー装着状態での測定結果
- 下り132.0Mbps
- 上り26.2Mbps
4G+未装着状態

アクセサリー類を何も装着していない裸状態となり、単純にXPERIA1Ⅱで4G+のスピードを測定していることになります。
裸状態の4Gスピード測定結果
- 下り141.0Mbps
- 上り19.8Mbps
4G+(プラス)測定結果の比較
5Gの時と同様にバンパー装着状態と裸状態(未装着)で変化は4Gでもほとんどありません。上り速度が大きくバンパー装着時の方が上回っていますが、これも誤差の範囲だと考えてください。
現状の一般的なサービスでは下りで25Mbps、上りで10Mbpsあれば何ら問題なくモバイルネットワークだけで快適に利用できるスピードです。これらを4Gでも遥かに超えている結果となっています。
5G受信スピードのまとめ
測定結果の数値を表にまとめています。(単位はMbps)
測定状態 | ノーマル | バンパー装着 | ||
---|---|---|---|---|
通信方法種類 | 下り | 上り | 下り | 上り |
5G | 153.1 | 13.1 | 150.2 | 12.6 |
4G+ | 141.0 | 19.8 | 132.0 | 26.2 |
ここでご紹介した内容はあくまでも、アルマニアの今後発売予定となるXPERIA1Ⅱ用アルミバンパー「EDGE LINE」の5G受信テスト結果となります。
また、見通しの良い場所、比較的ほかの外部要因の少ないであろうエリアでテストを行っていますので、全てのお客様の環境で必ず同じ結果になるとは限りませんが、バンパー装着を装着した影響は傾向として掴めるものだと思います。
5Gの「ミリ波」と「Sub6」の違い
5Gの受信方法には「Sub6」対応機と「ミリ波+Sub6」対応機の2つに分かれます。この2つの違いはHzで表される周波数の違いです。
Sub6とミリ波の周波数帯の違い
- Sub6 = 「6GHz未満」の周波数帯
- ミリ波 = 「30GHz~300GHz」の周波数帯(日本で5Gは28GHz使用)
5G対応機とはいえ、最初の段階ではミリ波には対応しない、Sub6機のみの5G受信となり、いわゆる4Gの延長上に乗っかっているだけのものです。
「4G+」と「5G」のスピードの違いがそれほど変わらなかったのは、エコパというスポーツスタジアム施設で発信側から特にイベント等も行われていないこともあってスピード制御(抑制)されている?という可能性も少しはあります。
しかし、その原因のほとんどはXPERIA1Ⅱの5Gが「ミリ波」には非対応の【Sub6のみ】対応機だからだと考えられます。
そのため、ここでの測定時には変化といっても端末の受信チャンネル表示が「4G+」か「5G」の違いくらいで大きなスピードの変化は見受けられていませんでした。
しかし、別のエリアでネットワーク別に比較した時には、やはり4Gと5Gのスピードには明らかな通信速度に違いが見られました。
ネットワーク別のスピード違い(バンパー装着)
Wi-Fi、4G、5Gの3種類をエリア違いで測定した結果の一覧です。(全てバンパー装着状態で測定)
ここで注目したいのは、4Gと5Gでは3倍以上のスピード差があったことです。

- 5G=下り198.3Mbps/上り35.8Mbps
- 4G=下り61.4Mbps/上り5.8Mbps
- Wi-Fi=37.7Mbps/上り21.9Mbps
いずれも、これらの結果はバンパー有無の違いではなく、ネットワーク種類別のスピード違いについて比較できるものです。
別件ですが、普段利用するネットワークは主にWi-Fiを利用される方がほとんどかと思いますが、モバイルネットワークよりもWi-Fiの方がアルミバンパーの影響は少なく安定して受信できます。
これらで分かることは、やはり5Gは速かったということにもなりますが、現状では5Gのスピードが要求されるようなサービスはまだまだありませんので、4Gだけの受信でも今のところは何ら不憫はありません。
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2 comments on "アルミバンパーを装着して5Gの通信速度を比較測定"
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5Gでの試験結果、素晴らしいですね!
問題なく使えそうで本当に安心しました。
発売が楽しみです。開発頑張ってください。
コメントありがとうございます!
5Gエリア以外の4Gエリアでも、ほとんどバンパーの影響を感じることはなく快適に利用できましたので、良い結果でした!