レンズプロテクターの1次試作(Xperia 1 IV)
新型エクスペリアのXperia 1 IVについて、商品開発を進めるための最初の工程となる実機の精密測定・本体形状の3D化を完了しています。
ここ(本体形状の寸法値)が少しでも間違っていたら、この後の全ての開発工程において品質面も含めて支障が出ますので、何より最も重要で慎重に進める作業になります。
Xperia 1 IVではグーグルアシスタントキーが無くなりましたので、本体正面から見た左側の物理サイドボタンは大きく分ければ3っつになります。
基本的な外形の大きさはXperia 1 IIIとほとんど変わりませんが、側面(デザイン)形状が変わっているため、ディスプレイ及び背面側のガラス面などの大きさも若干違っています。
細かい点ではボタン位置やマイクの穴位置なども異なりますので、Xperia 1 III用に製作されたデーターも利用できることはなく、今回のXperia 1 IV向けに全て新規に製作していきます。
Xperia 1 IV用レンズプロテクターの設計
さて、本体形状の取り込みが完了しましたので、まずは背面側のカメラ部分を保護する「レンズプロテクター」の設計から開始となります。
バンパー側も平行して設計を進めて行くのですが、カメラ部分もレンズ位置などを基準にしますので、取り急ぎレンズプロテクターの設計を完了させてしまいます。
Xperia 1 IV用レンズプロテクターの場合は、2次元的な設計ができますので、干渉部分のクリアランス設定を考慮していき、既に完成済みの本体形状に沿わせながら商品設計を進めて行きます。
主にレンズプロテクターの場合は、Z方向(厚み方向)に向けた2次元形状で設計していきますので、それほど設計自体に時間はかかりません。
レンズプロテクターの1次試作(位置確認用)
レンズプロテクターの基本設計自体が完了しておりますので、設計完成後にそのまま切削を行い一次試作を製作しました。
製品版の最終仕様まで仕上げたものではなく、基本寸法の間違いが簡易的に確認できる状態までの1次試作品となります。
一次試作品を被せた状態
1次試作上では各レンズ穴位置合わせや取付構造確認用のため、面取りの大きさは最終面取り(取り代)用に小さいカット寸法になっていますので、設計時のイメージとは異なります。
商品化に向けて準備を開始していきます
一次試作上での構造点や穴位置確認では特に問題なく、想定通りにフィッティングが良好であったことで、この後に両面テープを組み合わせた装着クリアランス等の最終確認が必要になります。
こちらのXperia 1 IV用のレンズプロテクターもXperia 1 III用とほとんど大きさは同じですが、やはり細かい点で異なり専用設計になっています。また、レンズの焦点距離も異なるため、レーザー印字の文字も異なります。
最終的な装着確認ができれば、この後に商品化に向けた生産準備に入っていきます。
順調に進めば7月上旬頃にはリリースが始められそうな計算にはなりますが、この後の工程が順調に進んだ場合とはなりますので、参考程度に受け止めていただくようお願い致します。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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