XPERIA1の充電規格は、QCからPDへ移行してました。
Xperia1の充電性能を確認していたところ、いつも通りQC(Quick Charge)出力の電源USB側につなげたのですが、意外にも電圧が上がらず、「何故だろう?」と確認しておりましたら、Xperia1はPD(Power Delivery)規格が標準となっておりました。
XPERIA1とXZ2COMPACTで比較
両方とも、USB to Type-Cケーブルで充電を用いて同じ条件でテスターでの電力確認そしました。すると、XPERIA1の方が遅い(電力が低い)結果に。
- PC接続で5V
- QC接続で7.1V
低くなっている原因は、XPERIA1本体の充電規格はQCではなくPDだったためです。(XZ2COMPACTはQC3.0対応モデル)
念の為、QCの出力側に不具合が?と疑ってもしまうので、本体がQC対応のXZ2 COMPACTを繋げてみましたが、やはり電圧自体は5Vを超えて出力されるので、電源側とケーブルには問題がありませんでした。
すっかりQC規格であろうと思っていたのですが、最新モデルだけあってPD対応になっていたのは時代の流れでした。(ワイヤレス充電が非対応なのは残念ですが。。。)
「QC」や「PD」について
QCやPDが何のことか分かりにくいので整理しますと、これらは「充電性能」の規格になります。差し込み口の形状も違います。
一般的に従来のスマホの多くはがUSB(A)経由で充電しますが、様々な接続先の性能向上に対してバージョンアップを重ねて、供給できる電圧や転送スピードが向上しています。従来は5V1Aの5Wが最大でした。
そのUSBの形状を変えずに高出力化してきた規格としてQualcomm社の「QC」を台頭とした急速充電規格になります。(規格名や呼称がメーカー間でも異なり、非常に多すぎて混乱を招きます。)
しかしながら、古くから存在するUSB(A)は差し込み方向が一方向で、供給できる電気の力も限界状態。データの転送スピードもこれからの時代では足りない事態となってきているため、新たな高出力高スピードの新規格端の「Type-C」に移行していきます。
QCとPDの詳細と特徴
・QC(Quick Chargeの略でバージョンあり)→給電側「USB(A)」
※充電器側がQC3.0 対応で、スマホがQC対応なら9V程度まで電圧が上がります。18W程度が限界です。
・PD(Power Deliveryの略でバージョンあり)→給電側「Type-C」
※充電器に「Type-C」の出力口が必要でPD対応しているもの。18Wを超える性能はありますが、スマホ側が受付けしないため、やはり18W程度が通例にはなってしまいます。
現時点でもスマホの充電電力は15Wもあれば急速充電レベルです。電圧と電流を掛け合わせれば電力になります。
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別記事の『iPhoneとXPERIAの急速充電比較』も参考にしてください。
XPERIA1で充電する際のまとめ
- XPERIA1の充電規格はPD対応となっています。
- USB to Type-Cで接続していると充電スピードが遅い原因です。
- TYPE-C to TYPE-Cケーブルを用意してPD充電すれば30分で50%まで充電できるようになります。
今回のXPERIA1はPD対応になっていたため、QC接続しても電圧は5V程度までになり電流を上げていた形になって7W前後の電力でしか充電されません。
QC接続で出力電力7Wでは急速充電とは言えませんが、寝る前充電なら十分なスピードではあります。しかし、すでにPD対応のスマホは今の時点では「急速充電や高速充電」と呼ばれてしまい電池に負担がかかっている印象も持ってしまいがちですが、これからはPDでの充電が「一般充電」でしかない時代になります。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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