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XPERIA1VI (ワン・マーク6)本体形状の3D化が完了

1VIと1Vの実測ボディーサイズ比較

ソニーの2024年ハイエンドモデル「XPERIA 1 VI」向けに商品開発を進めるべく、6月7日発売日に到着した実機の1VIを基にして最初の段階となる本体形状の測定、及び3D化(3Dモデル)が完了しました。

こちらの取り込みが完了した3Dモデルに対して、商品設計を開始していきます。

何より、これが基準となってしまうので、1/1000mm単位で正確に実機モデルからの反映となり、最も神経を使う最初の作業になってきます。

ここでは、新型1VI(マーク6)と1V(マーク5)と実測値でのボディーサイズの比較、デザインの違いなどを解説していきます。

少し先に申し上げておきますと、XPERIA1Vや他のモデル用の商品は1VIには利用できません。特にボディーサイズが変わりましたので、汎用商品以外は共通性はありません。ガラスフィルムからレンズプロテクター、アルミバンパー全て1VI(ワンマーク6)用で専用品になってきます。

XPERIA 1 VI(1 mark6)の3Dモデルが完成

本体形状を測定・スキャンして正確に作り上げられたCAD上の3Dモデルがこちらになります。

フロント側がこちらになりますが、XPERIA1VIはアスペクト比(ディスプレイの縦横比)21:9から19.5:9となったため、ボディーの縦長感が薄れ、ワイドな印象になったのはここからも見て取れます。

ボディーの全周の数か所にある赤い部分が全周のボディーに一体化されている、通称アンテナ部分です。

実機をよく見ると若干色が違い棒の部分があります。そちらの位置関係も正確にトレースしています。

1V(5)同様に、1VI(6)も実際の本体の背面パネルには細やかなエンボス凸凹加工が施されておりますが、さすがにそこまでは3Dには反映させていません。
商品設計上でそのエンボス部分に関係する箇所はありませんので、3D上はあくまでもフラットにしています。

ただし、カメラのシャッターボタン(上面の無数のピラミッド型)は、バンパーに内蔵するカメラ用ボタンとのクリアランス決めに重要なため、上面も正確にトレースして反映させています。

本体サイズの実測値は公称値とはかなり異なる

メーカー(ソニー)のサイト内にも記載のあるボディーサイズのカタログ値は実測値とはかなり異なります。

前モデルのXPERIA1V(マーク5)も一緒にカタログ値と実測値の比較です。

  • XPERIA1VI(マーク6) → 実測値:74.7x161.9x8.42
    ※カタログ公称値は約74mm×約162mm×約8.2mm
  • XPERIA1V(マーク5) → 実測値:70.9x164.7x9.07
    ※カタログ公称値は約71mm×約165mm×約8.3mm

厚み方向は、いずれも背面カメラレンズの突起量分は加算されていません。

交渉ボディー寸法が何を基準にしているかが良くは分かりませんが、特に厚み方向は実測値とカタログ公称値ではかなり異なります。
なお、ここでの厚み方向は単純にディスプレイ表面から背面のパネルの表面までの測定値です。要するに最大厚みを記載しています。

小数点以下の四捨五入の分け目も分かりませんが、例えば1VIの幅方向で公称値が74mmに対して、実測では74.7になりますので、四捨五入すれば75mmとなります。

1VIと1Vのカタログ公称値
実測値と公称値でかなり異なる

といった具合に、公称値はどこを基準にした数値か分かりませんので、数mmの違いが何かに影響するかは、カタログ値を見て判断できるものではないのですが、もう少し正確な数値にならないものか、またはどこを基準にしているかなどは説明が欲しいところでもあります。

いずれも、カタログ値からだけで商品設計できるものではありませんので、実機からの測定(3D化)が最終的に最も信頼のある、確実な方法となってきます。

XPERIA 1VIとXPERIA 1Vの実測サイズ比較

せっかくなので、完成した3Dモデルを使用して、XPERIA1VI(6)と前モデルの1V(5)のお互いの実測値でボディーサイズを比較しています。
点線で引かれた位置が上面を揃えて並べたところになります。

XPERIA 1VIとXPERIA 1Vの実測サイズ比較
左が1VI、右が1V

縦方向は公称値で3mm違いでありましたが、実際には縦高さ2.8mm違います。
一方、幅方向も公称値は3mm違いでありましたが、実際には横幅3.5mm違いでした。

サイドのスリット数は1Vの9本から11本へ

1Vで採用となった全周を覆う側面のスリットデザインですが、溝(スリット)の数が9本あるので、凸数では10本になりますが、1VI(mark6)ではこのスリット数が11本=凸数で12本に変更となっています。

一見細かいスリットしか見えないので、並べてみていても同じかと勘違いしますが、実際にはこのスリットにも違いがあります。

1VIと1Vの側面スリット数比較
1VIではスリット数が増えています

左側が1VIで右が1Vです。
1VIの方が溝のピッチ間が様く、より細かい刻みとなっており、溝の本数が増えていることが分かります。

1VIの全種側面スリット形状
ここは重要ではない箇所ですが、本体3Dにも反映させています。

より細かくなって本数が増えたからと言って何が変わるものでもありませんが、アスペクト比変更によるボディーサイズ違いとなって、デザインは全く同じようには見えますが、ここにも微妙な違いを生じさせています。

また、1VIではカメラレンズ部分の大きさも少し縦長となっており、ハウジングのテーパー角度も立ちが強くなり、1Vとは違っています。

ゆえに、1Vと共通利用できるものはイヤホンジャックなどの汎用品以外では一切なく、XPERIA1VI(ワン・マークシックス)専用品を一通り設計開発していくことになります。

ようやくスタート地点に立った形となりますので、これからの開発となってしまいお時間がかかってしまいますが、どうぞ今後のXPERIA1VI用向けの商品にご期待ください。

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