アルマニアの(簡易版)製品カタログを製作中です。完成サイズはA6となり、ページ数が片面2ページでは足りないため、6ページ構成の3つ折りになります。こちらは基本的にアルマニアストアで購入された商品発送時に同梱させていただくものになります。
この外3つ折り(6ページ構成)のカタログやパンフレットは、4ページ構成で見開き1か所折るだけのものでしたらページレイアウトは単純ですが、2か所を折った6ページ構成になると一気にページレイアウトが理解しにくくなります。
そこで、既に完成している印刷データを利用して解説していきます。
平面で印刷されてから山折りと谷折りで折り加工されますので、その折る方向によってもレイアウトが変わります。ここでは左開きで製作されたものでの一例としての解説です。
①表紙と⑥裏表紙を基準にレイアウトしますと、意図する順番と実際に印刷するものは順番が異なってくることが分かります。(①の表紙は最右に位置するようになります)
この構成で制作されると完成品形は↓
- ①の表紙を左に向かって開くと④⑤が見開きになります。
- ①の表紙を右に向かって開くと②③が見開きになります。
このように、6ページ構成の外三つ折りの印刷物をレイアウトする際には、この点を留意して製作していかないと、完成するものは表紙が変な位置に来てしまいます。印刷物の製作サイズは塗り足し部分を除いて315×148mmになります。
実際にこの印刷物を「左開き」として、ページごとに山折りと谷折りを加えると、以下のような完成イメージとなります。表紙を基準として左に開くこととして、「左開き」と呼ばれます。
折り加工を施した状態
6ページ構成を①から⑥で番号を振っていますので、折りを加えて完成する状態で、どこにどのページが来たのか分かると思います。
一方、表紙を基準に「右開き」としたい場合、画像上の⑥が右開きの表紙になり、①が裏表紙と考えるのが分かりやすいかもしれません。
外3つ折りの完成形
完成した状態(折り込んである状態)では、ここではA6サイズ(105×148mm)になります。その状態からは①表紙と⑥裏表紙しか見えない状態となります。
ページ構成としては6ページですが、折りたたまれると1ページサイズで非常に小さいサイズになります。ここでの完成形はA6サイズ(105×148mm)になり、開くことで6ページ分となります。
折りたたまれた状態では、表紙と裏表紙だけが見える状態ですので、それを①と⑥として考えてページレイアウトをした場合の内容になっています。
実際に利用できるページ数は見開きで合計4ページになりやすい。
表紙から開くと、この場合は内側の見開きとしては2ページしか見えない状態になります。(裏側も同じ)
②は最初から折り込まれていますので、見る人にとっては一度全体を裏返してから開かなければ見れない状態となっています。
この外折り6ページ構成は、見る側にとっては「開く」という行為が必要なため、開くだけなら表裏の表紙を除くと、まるで内側2ページで裏側も見開きとしては2ページの計4ページ構成のようにも感じてしまう特徴があります。
1ページ目と最終ページを表紙として使うか次第ということにはなりますが、4ページでは足りずに3つ折りにして6ページにしようとしても、意外にもスペースが増えないということにも成りかねません。また、ページ構成の複雑さも増して2つ折りのシンプル構成の方が良かったというパターンも良くあります。
そのため、制作者は表と裏を表紙として、そこには説明情報などを入れない場合は、見開きとして利用できる情報は表側2ページと裏側も2ページのみとなるレイアウト構成を最初から考慮しておくことが必要になってきます。
3つ折りのページレイアウト手順
- 表紙と裏表紙になるページ割りと位置を確認(開く方向で異なる)
- カタログなどは表紙と裏表紙は表紙とするか伝えたい内容を入れた1ページとして捉えるか。
- 必要なページ数を検討し、裏表紙も利用する場合は5ページ、見開きのみとする場合は表2ページ、裏2ページの構成内容を割り当てる。
- 完成したデータは印刷して折って最終確認すること。
この3つ折りのページ構成が理解できれば、違うパターンの観音開きや4つ折りもイメージが付きやすくなります。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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2 comments on "カタログ外3つ折り左開きのページレイアウト"
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現物を見ていない、画像を見ただけの印象で大変失礼なのですが、パッと見て1ページ目の表紙が裏表紙に見えました。今風のデザインが理解できない私の感覚がおかしいのかも知れませんが、QRコードがあの位置で中心部が地味で黒っぽいせいか、先入観で裏表紙に感じたのかな?と思います。(私はデザインとかど素人です。)
コメントありがとうございます!
画像の物は、表紙を正面から見ると左方向に開く(右から開く)形になる「左開き」のため、逆に開く場合は①が裏表紙になってきます。
両面で印刷する場合、表紙位置が不思議な感覚になるので、それを分かりやすくなるように解説したかった記事だったのですが、やはり説明がまだまだ下手のようで混乱させてしまい申し訳ございません!
印刷が完成したらまた画像をアップしておきます。