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「ローマ数字の文字化けを防ぐ入力方法」
メール等でローマ数字(ⅣやⅨなど)を記載して送る際に、相手から数字が文字化けしている!となって、数字や番号が伝わらないことがあります。
これは全角のローマ数字に変換していることが原因となります。
一例として、ソニーのXperiaには年ごとの新機種にはバージョン番号のような、モデルシリーズ番号(Xperia1やXperia5)の後に続いてIIIやIVのローマ数字が並びます。

Xperia 1 II(2)やXperia 10 IV(4)に当たるもので、これらをスマホやPCで文字入力する際に、アラビア数字(2や4を一旦入力して)からローマ数字に変換されますと、(環境依存の)全角文字「Ⅱ」や「Ⅳ」となり、メール間でのやり取りなどでは文字化けが発生しやすくなります。
このローマ数字の文字化けを発生させない方法を先に申し上げると、単に英字・半角の「I(アイ)」と「V(ブイ)」と「X(エックス)」を組み合わせて入力するだけです。(39までの場合)
文字化けしない入力例
- 3(Ⅲ)の場合は「III」 I(アイ)を3回入力
- 4(Ⅳ)の場合は「IV」 I(アイ)とV(ブイ)
- 9(Ⅸ)の場合は「IX」 I(アイ)とX(エックス)
要するに、ローマ数字をメールに記載する際には、数字を入力してから全角変換せずに、直接半角英字を利用して入力しておけば文字化けすることはありません。

この手順において、以下に上が「全角の場合」で下が 「半角を組み合わせた場合」となります。
・Xperia 5Ⅳ (全角の場合)
・Xperia 5IV (半角2文字の場合)
上も下も見た目は同じですが、マウスやスマホ画面でローマ数字を選択すると、全角1文字か半角2文字かの違いが確認できます。
ここで表示しているローマ数字上で文字化けは発生せずに、どの端末から見ても全角のⅣも表示可能です。
これらの(1~20までを)表にまとめますと、以下のようになります。
数字 アラビア数字 | 文字化けしやすい 全角ローマ数字 | 文字化けしない 半角ローマ数字 | 入力方法 |
---|---|---|---|
1 | Ⅰ | I | I(アイ)を1回 |
2 | Ⅱ | II | I(アイ)を2回 |
3 | Ⅲ | III | I(アイ)を3回 |
4 | Ⅳ | IV | I(アイ)を1回、V(ブイ)を1回 |
5 | Ⅴ | V | I(アイ)を1回V(ブイ)を1回 |
6 | Ⅵ | VI | V(ブイ)を1回、I(アイ)を1回 |
7 | Ⅶ | VII | V(ブイ)を1回、I(アイ)を2回 |
8 | Ⅷ | VIII | V(ブイ)を1回、I(アイ)を3回 |
9 | Ⅸ | IX | I(アイ)を1回、X(エックス)を1回 |
10 | Ⅹ | X | X(エックス)を1回 |
11 | Ⅺ | XI | X(エックス)を1回、I(アイ)を1回 |
12 | Ⅻ | XII | X(エックス)を1回、I(アイ)を2回 |
13 | ⅩⅢ | XIII | X(エックス)を1回、I(アイ)を3回 |
14 | ⅩⅣ | XIV | X(エックス)を1回、I(アイ)を1回、V(ブイ)を1回 |
15 | ⅩⅤ | XV | X(エックス)を1回、V(ブイ)を1回 |
16 | ⅩⅥ | XVI | X(エックス)を1回、V(ブイ)を1回、I(アイ)を1回 |
17 | ⅩⅦ | XVII | X(エックス)を1回、V(ブイ)を1回、I(アイ)を2回 |
18 | ⅩⅧ | XVIII | X(エックス)を1回、V(ブイ)を1回、I(アイ)を3回 |
19 | ⅩⅨ | XIX | X(エックス)を1回、I(アイ)を1回、X(エックス)を1回 |
20 | ⅩⅩ | XX | X(エックス)を2回 |
ほとんどの場合、全角文字での13以降は全角変換はできません。
そのため、上記表の全角には【10のⅩ】と【3のⅢ】を組み合わせて表示させています。(全角2文字使用)
このように、文字化けしないようにローマ数字を表示させたい場合は、半角の「I」「V」「X」の組み合わせだけです。
すなわち、数字を一旦入力してから全角文字へ変換するのではなく、単に半角のアルファベットの(大文字)半角「I(アイ)」と「V(ブイ)」と「X(エックス)」を入力するだけで、メール間でのやり取りなどで文字化けを引き起こすことなく相手側にも正しい文字が表示されます。
この文字化けの原因はUnicodeやUTF-8などのいわゆる端末の種類ごとで異なる文字コードの違いによります。ここでは詳しく解説しませんが、単に半角の英字を利用すれば文字化けを引き起こすことはありません。
同じ端末やアプリ利用時(LINEやSNSなど)であれば基本的にはこのローマ数字の文字化けは発生しないものですが、特に携帯→PCメールなどへのメール送信時などで異なる種類の端末系統へ送信しますと文字化けが発生しやすくなります。
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