メーター内のオレンジに光るスパナマークを消す方法 N-BOX N-WGN N-ONE
ホンダの軽自動車 Nシリーズ(Nボックス、Nワゴン、NワンなどS660も含む)のターボ車には、スピードメーターまたはタコメーター内に突如オレンジの警告ランプで(工具やカギにも見える)スパナの形をしたマークが点滅または点灯し続けます。
このオレンジのランプはエンジンの不具合を知らせるような、いわゆる警告灯というわけではなく、【オイルメンテナンス表示灯】で「エンジンオイルの交換時期ですよ」と、前回のリセット後から走行距離に応じて知らせてくれています。
オレンジの表示灯(スパナマーク)を消すには?
このオレンジのマーク(表示灯)を消したい場合は、以下の項目で紹介するリセット操作を行えば消すことができます。逆に、この表示灯はリセットするまで走行中でも点滅または点灯し続けます。
自動車ディーラーやカー用品店でオイル交換すれば一緒にリセット操作してくれてオレンジのマークは消えますが、DIYで自分でオイル交換した際には自動で消えることはなく、リセット操作を併せて行わないと消えることはありません。
オイル交換したのにランプ(表示灯)が点灯し続けるのは?
- リセット作業を忘れている
(ディーラーやカー用品店でオイル交換しても忘れている場合もあり) - リセット操作の手順が間違っている
- リセット操作が完了していない
このリセット作業は条件と順番があるため手順を忘れがちになります。そこで「ホンダNシリーズのオイルメンテナンス表示灯のリセット方法」として、オレンジのスパナマークを消すためのリセット操作手順を紹介していきます。
ここでの方法はNシリーズの中でも2017年以前のN-BOX(JF1,2)などの「マルチインフォメーションディスプレイを持たないNシリーズのターボ車」でのリセット手順説明になります。
表示灯を消す方法、リセット手順
エンジンオイルメンテナンスの表示灯(警告灯)を消すためには2つのボタンを使用します。
- エンジンスタート/ストップボタン
- SEL/RESETボタン(表示切替、トリップメーターのリセットボタン)
2つのボタンを同時に押す作業が伴うため必ず両手が必要になります。2つのボタンがハンドルをまたいで左右に配置されているため、片手では両方を押すことができないためです。
リセット操作する手順(表示灯を消すための作業)
- 【SEL/RESET】ボタンを押したまま(エンジン停止状態から)
- 【エンジンスタートボタン】を2回押す(ブレーキ踏まない事)
- 液晶部分に(数字が)点滅表示を開始する。※数字は500km単位の残距離
- 【SEL/RESET】ボタンから指を離す
- もう一度【SEL/RESET】ボタンを押したままにする
- 液晶の残距離が「5000km」の点滅に切り替わりリセット完了
この手順の順番で以下に詳しく解説していきます。
手順1. 「SEL/RESETボタンを押したまま」にする
エンジンがかかっていない(エンジン停止)状態で右手でメーターの 【SEL/RESET】ボタンを押したままにします。このとき、何も変化はありません。
【SEL/RESET】ボタンである、表示の切替(セレクト)、トリップメーターのリセットボタンは突起上のタイプが多いため、「ポッチ」の方が分かりやすいかもしれません。※NBOXは飛び出ていません
手順2. 【エンジンスタートボタン】を「2回」押す(ブレーキは踏まない)
【SEL/RESET】ボタンを押したまま、左手で【エンジンスタートボタン】を「2回」押します。スタートボタンを「2回」押した後も【SEL/RESET】ボタン(ポッチ)から手を離してはいけません。
【エンジンスタートボタン】を「2回」押すと、エンジンはかかってないけど全てが通電する状態になります。夜間でしたらオートライトでヘッドライトが点灯します。
1回押しただけではアクセサリーモード(停車中に音楽を聴くなど)でメーターの液晶部分や警告灯は点灯しません。
このとき、エンジンを始動させないように「ブレーキを踏んではいけません」
手順3. 警告灯が点滅表示を開始する。
「2回」、【エンジンスタートボタン】を押し、【SEL/RESET】ボタンから手を離さずにいると、10秒ほど経ってから、メーター内の液晶表示が残量距離に切り替わり、警告灯も点滅表示を開始します。
表示が切り替わるまで10秒程度とかなり時間は長いです。その間にポッチ(SEL/RESETボタン)から指を離さないでください。
残量表示がマイナスの場合、5,000kmを超えた意味になります。画像では「-500」を表示していますので、前回のリセット後5,500km走行した意味になります。また、単位は500kmごとのようです。
手順4. 【SEL/RESET】ボタンから指を離す
表示が残距離表示に切り替わったことが確認出来たら、ここで一度【SEL/RESET】ボタンから指を離します。
手順5. もう一度、【SEL/RESET】ボタンを押したままにする
一度指を離した【SEL/RESET】ボタンを再び押し続けます。押し続けて液晶表示部分を見ながらしばらく待ちます。
手順6. リセット完了
【SEL/RESET】ボタンを押したまま、数秒後に残量距離数が切り替わります。この状態でリセット操作は完了です。
リセット完了後は、このあと4,500kmを超えるまでは走行中に警告灯が点灯や点滅はしません。
同じ手順で手順1~4まで行えば、リセット後の残量距離の確認がいつでもできます。但し、デフォルトの5,000kmと500kmごとの表示は変えることは
最後にエンジンスタートボタンを押してリセット作業は完了です。
残距離のリセットができても自動車の電源は入ったままなので、最後に【エンジンスタート/ストップ】ボタンを押して、車の電源を切ります。これでリセットの作業全ては完了です。
次にエンジンを始動したときは、オイルメンテナンス警告灯は消えて、液晶画面も作業する前の表示モードに切り替わっています。
残距離表示と表示灯の関係
突然オレンジのスパナマークが点滅または点灯されてビックリしてしまうかもしれませんが、これはエンジンオイルの交換時期を知らせてくれる、便利な機能でもあります。
リセットした後も、リセット後の走行距離なども確認できるようになっています。
リセット後の(次回点滅が始まる)残距離はいつでも確認できます。
ホンダNシリーズの「オイルメンテンナンス表示灯」は、5,000kmからカウントダウンする別のトリップメーターとも言えます。
次の点滅が開始されるリセット後の残距離は、いつでもここで紹介する手順1~3まで行うことで、(次回オイル交換までの残りの距離が)500kmごとの単位で確認ができます。メーター内に数字で表されますので、例として手順3の時に表示されたのが「1500km」であれば、
「あと1500km走行するとオイル交換後5000kmになりますよ」という意味になります。
表示灯が点滅、点灯するまでの距離別早見表
残距離のリセットが完了したら、次にオイルメンテナンス表示灯が点灯や点滅するようになるまでは距離ごとで以下のようになります。
リセットしてからの走行距離 | 警告灯(オイルメンテナンス)の状態 |
---|---|
リセット後4,500km未満 | 数秒点灯したあと、消灯 |
4,500km~5,000km未満 | 数秒点灯したあと、約10秒間点滅してから消灯 |
5,000km以上 | 点灯 (リセットするまで) |
次にオイルメンテナンス警告灯が点灯したら、またここで紹介したリセットする手順を繰り返すことになります。
オイルフィルター交換時期は別で管理が必要です。
このオイルメンテナンス表示灯は単に5,000kmごとに点灯する機能となるため、オイルフィルターの交換時期は別途の管理が必要です。
オイルフィルターの交換時期は1万㎞(5,000km×2)が目安になりますので、オイル交換2回に1回交換すれば良いという単純な計算にはなります。しかし、ここで紹介したオイルメンテナンス表示灯は5,000km毎で表示するだけの機能であるため、オイルフィルターを前回交換したか、それよりも前に交換したかまでは読み取れません。
普段からディーラーやカー用品店でオイル(フィルター)交換される場合は、交換した時点の走行距離をカードに書いてくれたりしますので、そこから分かりやすいですが、特に自分で交換された場合などは、オイルフィルターをいつ交換したか覚えておく必要があります。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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