オプティマルカーチャージャー(OPTIMAL CAR CHARGER)のメインボディーのプラスチック部分は「PC 94V0」という素材になっており、耐火性(難燃性)仕様になります。
このPC 94V0の「PC」は「ポリカーボネート」の意味で、耐熱性や耐衝撃性・難燃性にも優れた性質のある樹脂です。
ポリカやPCとも呼ばれ、特に耐衝撃性能はガラスの200倍以上とも言われます。
ポリカーボネート(英: polycarbonate)は、熱可塑性プラスチックの一種。化合物名字訳基準に則った呼称はポリカルボナート。
Wikipedia より引用
そこで、このポリカ樹脂の「難燃性」に対して、実際にポリカーボネートを採用した商品の部品を用いて実際に燃やすことで、「どれほどの耐火性能?」「どのように自己消火をしていくのか?」という観点で、その過程観察を紹介していきます。
予め、分解したカーチャージャーのボディーの断面をカットしておき、ライターで火がつけやすいように、端を放射状に丸めておきます。
そこにライターで火をつけていきます。
耐火性ボディーを燃やしてみる
何も考えず、火をつけ始めてしまいましたが、手で持ちながらではさすがに危険です。(燃え上がらない前提だったためです)
手で持って火をつける行為は危険です。
火をつける対象物は何かに掴んでおきましょう
耐火性ボディーに火をつける
気を取り直して、耐火性ボディーを指からロングノーズプライヤに掴みかえまして、そこにライターで火をつけていきます。
この時点で一旦ボディーには火がつき燃えていきます。すぐに着火できる印象です。
自己的に消化するまで
一度火がつけば、ライターを放しても火はついたままになり、一時的には燃え続けることにはなります。
しかし、その後に「燃え上がる」ということはなく、徐々に炎は小さくなっていきます。
ポリカーボネート素材が燃えているときは、煙が出ます。
黒い煙ではありますが、匂いはあまり強くありません。
火元から離れたところが最後で消えてしまいました。
感覚的には「燃え広がらない」という状態によって、自己的に消火されます。
完全に自己消火した状態
ライターを放してから、8秒後くらいには完全に炎は消えてしまいます。
自己消火型ともいえるのですが、一般的には難燃仕様と言われる材料になります。
なお、安価なカーチャージャーの中には、ボディーの素材がABSのものが多様にあります。ABSは燃料にもなるくらい燃え上がりやすいので、注意が必要です。
焼けた部分の観察
燃えたところのアップ画像です。火山で見られるようなブクブク沸騰したあとの石のような表面です。
違う角度から見ますと、このようになっています。燃えたきったカスはパラパラになって灰の状態になります。
まとめ
- 耐火性ボディーは一旦は燃えるが、燃え広がらない。
- 火元が常時あたっている状況では燃え切ってしまう。
- 安価な素材ではABSが利用され、大変燃えやすい。
自動車に標準装備される様々な車内の装備品の素材には、シートに至るまで数多くの難燃材が使用されております。だからこそ、安心してご利用できるアイテムを選ぶ必要も消費者に要求されている時代なのかもしれません。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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