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自動車用(米式)タイヤバルブの種類と規格サイズ表

TR412とTR413

自動車のタイヤの空気を入れる部分(ホイールから飛び出ている部品)は、エアバルブと呼ばれ、種類は米式スナップインバルブ(自動車用タイヤバルブ)が国産車の大半で装着されています。この「スナップインバルブ」にはJIS規格があり、自動車はTR413でバイクはTR412が主流となります。
※ただしバイクの場合は両方使用されています。

スナップインバルブの種類としてはTR412、TR413の他にTR414、TR415…と数多くありますが、一般的な自動車のホイールには「TR413」が装着されています。

本記事は乗用車(自動車)のタイヤバルブについて解説しています。自転車やバイクのタイヤバルブの違いを知りたい方は「乗り物別で分かれるタイヤバルブの種類とその違い」をご覧ください。

その自動車とバイクで主に装着されているTR413とTR412を並べているのが以下の画像になります。

最も多く使用されるTR412とTR413
自家用自動車はTR413

規格番号はあるものの、スナップインバルブ(全長や直径など)の全体的なサイズはバルブメーカーごとで異なります。これはJISで規格されている範囲がホイールリムのバルブが入る穴部分の定義だけのためです。

ここでは、その自動車、バイクのホイールに装着されているエアバルブとなる、「タイヤバルブの種類とサイズ」について解説していきます。

スナップインバルブの規格サイズ一覧

寸法値の見方

TR412から順に並べています。それぞれの規格サイズごとに全長、適合する穴径、底径で表にまとめています。

種 類 主な用途と特徴 A:全長 B:適合穴径 C:底径
TR412 バイク向け 34~35mm φ11.5mm φ19mm
TR413 自家用自動車 42~43mm φ11.5mm φ19mm
TR414 TR413より長いだけ 48~49mm φ11.5mm φ19mm
TR415 穴16mm用で大きい 42~43mm φ15.9mm φ24mm
TR418 TR413より長いだけ 62~63mm φ11.5mm φ19mm
TR420 TR415より長いだけ 52~53㎜ φ15.9mm φ24mm

実際にはもっと種類がありますが、重要なのはTR412とTR413のみになります。番号順で大きさなどが完全に綺麗に並んでいるわけではないので選ぶ際には注意が必要です。

ここでA:全長を”~”で範囲として記載しているのは、バルブのメーカーごとで若干長さが違うためです。ここはJISで規格化されていませんので、目安としてください。

番号の確認方法

スナップインバルブの場合はバルブの底面に番号刻印があるのがほとんどです。こちらは太平洋工業株式会社(PACIFIC)のTR412になります。

バルブの番号種類の見方

ちなみに自動車向けのスナップインバルブは太平洋工業株式会社の製品が国内シェアのナンバーワンです。その他TECHなどもあります。

基本の違いはホイールリムのB:適合穴径です。

ホイール側にバルブが入る穴のサイズ違いが2種類あり、この部分にJIS(JIS4207:1994)で規格されています。B:穴径がバルブ側は「シール面外径」となります。
自動車用としてはこの穴径違いの2種類が原点になって違いが派生してきたということになります。

  1. 穴径φ11.5mm用 (こちらが主です)
  2. 穴径φ16mm用

自動車、バイクのホイールのエアバルブが入る穴径はチューブレス車には特殊な車輛でない限り、穴径が11.5㎜になります。

JISで規格されているバルブ取付穴の寸法図

JIS4207:1994の寸法

ホイール(チューブレス)に空いた穴に各種のタイヤバルブが入れられる(はめ込まれる)わけですが、基本的にはこの2種類の穴径の大きさ違いだけです。あとはスナップインバルブの場合は番号別に長さが違っているだけです。

最も多いのがTR413(11.5mm穴径用)

近年では自動車用ホイールはデザイン性から張り出し感が強くなってボディー側面に近づいていることもあってか、長いものを必要とされません。そのため、自動車向けには適度な長さになるTR413が主流となっています。

バイクですと原付スクーターなどは10インチクラスもあるので全長が短いTR412が使用されることが多くなります。但し、17インチなどの大型車両のキャストホイールにはTR412やクランプインが利用されます。また、制約によってL字に曲がったタイプも利用されています。

(米式)タイヤエアバルブの種類

タイヤのエアバルブには米式・英式・仏式の3種類があります。その中でも自動車は米式になります。これら(米英仏)の違いは「乗り物別エアバルブの種類 クルマ・バイク・自転車 」をご覧ください。

その米式タイヤエアバルブの中に、ここで紹介するスナップインバルブが最も多く利用されています。更にその中でもTR413が最も多いということになります。

主要タイヤバルブの種類は3種類

  • スナップインバルブ(穴に突っ込んで引っ張るだけ)
  • クランプインバルブ(ネジで固定)
  • TPMSバルブ(空気圧センサー付き、ネジ固定)

「米式エアバルブのスナップインタイプ以外」では、自家用自動車向けには「クランプイン」「TPMSバルブ」になってきます。まだまだ細かな種類はありますが、ここでは主に一般でみられるタイヤバルブとして、クランプインTPMSを紹介していきます。

ねじ式の「クランプインバルブ」

スナップインバルブが穴にホイールのリム穴に引っ張り出して取り付けることに比べて、クランプインバルブはパッキン部分をねじで締め込んで空気を抜けなくしています。

クランプインバルブ
クランプインバルブ

トラックなどの大型車両はスナップインバルブではありません。

トラック系の大型車両にはスナップインバルブではなく「クランプインバルブ」が使用されます。スナップインバルブは自家用自動車、バイクで利用されることがほとんどです。

クランプインバルブ自体は社外のアルミホイールなどには多く見られます。ゴムが主体でできている安価なスナップインバルブに比べ高価にはなりますが劣化部分が少ないため、耐久性は高くなります。

L形に曲がったものもあります。

こちらはクランプインバルブのL型版です。ホイールが小径(10インチ以下クラス)などでスペースがあまり無いホイールやデザインの規制で利用されていることもあります。

L字のクランプインバルブ

L型は一部では根強いものですが、用途では主にバイク用のカスタム車輛でしか見られないかもしれません。

空気圧センサーつきの「TPMSバルブ」

TPMSバルブは空気圧センサー付きで、車内から空気圧がチェックできるタイプになります。主に高級車には標準で装備されています。バルブ自身の裏側にセンサーがあるため、バルブとしては大きなもので、ホイールのリム穴にはクランプインと同じ様にネジ式で取り付け方になります。

TPMSバルブ

TPMSは「タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム」の頭文字を取った省略呼称です。アメリカでは義務化されて標準装備です。ヨーロッパでも義務化されていますが、日本では今のところ義務化の兆しはありません。そのため、スナップインバルブが主流です。

スナップインバルブの耐用年数

スナップインバルブの耐用年数は2年と記されているものもあります。しかしながら、これは使用する環境が個々で全く異なりますので、まったくあてにはならない期間になります。全く交換せずとも10年近く使っていて問題ない場合も多々あります。

スナップインバルブの耐用年数は2年と記されているものもあります。しかしながら、これは使用する環境が個々で全く異なりますので、まったくあてにはならない期間になります。全く交換せずとも10年近く使っていて問題ない場合も多々あります。

バルブを取り外す時
スナップインバルブは簡単に取り外せるがタイヤを外してからになる。

とはいえ、スナップインバルブは主体がゴムで必ず劣化しますので、「タイヤの一か所だけやけに空気が抜ける」「毎回エアチェックするとここのタイヤだけ少ない」など感じたら、まずは疑う部分(部品)です。

スナップインバルブはタイヤ交換毎の交換が安心です。

タイヤを外さなければ交換できない部品でもあるスナップインバルブは、DIYで気軽に交換できるものではないので、タイヤ交換毎には交換しておけば安心できます。

特に聞かれなくともタイヤ交換時に一緒にスナップインバルブも交換してくれるタイヤショップさん、言われなければ交換しないショップさん等、様々な対応になっているのが現状のため、しっかりと「エアバルブも交換して」と伝える必要があります。

スナップインバルブは安価なので、タイヤ交換と一緒に作業してもらえば親切すぎるところではサービスしてもらえるほどかもしれません。

スナップインバルブに最適なアイテム

劣化しやすいゴム製エアバルブのスナップインバルブに最適な「アルミフルビレットのエアバルブカバー」がオススメです。同仕上げで汎用性も高い、エアバルブのドレスアップにも最適な「内部まで切削で仕上げたエアバルブキャップ」も同時装着としてオススメ致します。

  • フルビレットエアバルブカバー
  • フルビレットエアバルブキャップ(HEX-SHORT / N2)

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