スズキ車のスマートキー(キーレス)に内蔵されているボタン電池(コイン電池)は残量が減ってくるとメーター内のトリップ部やインフォメーションディスプレイに警告灯が表示されます。
その警告灯が表示されたら速やかにスマートキーの電池交換をお勧め致します。
ここではスズキ車多くで使用されているスマートキー(キーレス)のコイン電池の交換手順について解説していきます。
画像はエブリイワゴン(DA17W)用のメーター内にある電池残量警告灯位置となりますが、メークも表示位置も車種によって異なります。
エブリイワゴンの場合はトリップメーター内で表示されますが、小さいので見つけにくい感覚はあります。
現時点(2023年3月時点)でスズキ車の多くで利用されているスマートキーは八角形型と小判型の2種類があります。
八角形型が現行車のほとんどとなっており、小判型は1世代前の車種で利用されているものです。
個々に背面側の加飾違いなどもあり、実際の種類としては枝分かれしていき、種類としてはもう少し多くなっています。
いずれも交換用電池種類・交換方法などは基本的に同じです。
交換に必要となる工具
スズキ車のスマートキー電池交換の際には、先端幅5mmまでのマイナスドライバーを用意してください。
ここで用意したマイナスドライバーは先端が3㎜程度のものになります。八角形型スマートキーのキー溝は5mm幅となりますので、マイナスドライバーは先端5mm以下が必要となります。
但し、傷つき防止用でマイナスドライバーの先端に布などを巻いてあげる方が安心なので、3mm幅くらいのマイナスドライバーが妥当ということになります。
なお、小判型はキー溝の幅が広いため用意するマイナスドライバーは#1程度(もっと大きいマイナスドライバー)の方が作業はしやすいです。
スマートキーのコイン電池交換手順
電池交換方法は基本的に他メーカーのスマートキーと同じ方法となります。
但し、内蔵しているボタン電池はメーカーごとで異なっています。その中でも最も多く利用されている「CR2032」(コイン電池の型式)がこのスズキ車のスマートキーにも利用されています。
電池交換手順
- 物理キーの抜き取り
- スマートキーの分解(分割)
- 内蔵コイン電池の交換
- アッパーとロアーの組み立て(結合)
- 物理キーをケースに差し込む
一般的なスマートキーのコイン電池交換手順と同じで、難しいことありません。
1.物理キーの抜き取り
すぐに内蔵電池を交換するためにケースを分割したいところですが、まずはスマートキーに差し込まれている物理キーを抜き取ります。
小判型の場合は、物理キーを抜き取った内部にケースの分割時に必要なきっかけ(切り欠き・キー溝)部が現れるためです。
なお、八角形型の場合はケース分割用の切り欠き・キー溝は物理キー側の表面に見えていますので、物理キーは抜き取らなくても作業は可能ですが、作業上少々邪魔に感じます。
小判型同様、物理キーは抜き取っておくほうがこの後の作業は楽です。
2.スマートキーの分解(分割)
小判型の場合は抜き取ったキーの穴の奥にある切り欠き部に、傷防止用に布などを巻いてあげてマイナスドライバーの先端を差し込んで回して分解します。
八角形型の場合は物理キー側にあるキー溝に向けてこちらも同様に布などをマイナスドライバー先端に当てながら溝に差し込み、マイナスドライバーをこじるように回してあげます。
するとスマートキーのケースアッパーとケースロアーに分割されます。
八角形型の場合
交換用の内蔵電池はケースアッパー側にあります。
八角形型の交換用電池型式はCR2032です。
小判型の場合
こちらも交換用の内蔵コイン電池(ボタン電池)はケースアッパー側にあります。
小判型も交換用電池型式はCR2032です。
3.内蔵コイン電池の(抜き取り)交換
古いコイン電池(ボタン電池)を抜き取って新品(CR2032)に交換します。
各々のケースアッパー側にあるコイン電池を、コイン電池を正面に見た際に左下にある溝にマイナスドライバーなどを差し込んで引き出すことができます。
斜め左下の溝から抜き取るのが正となり、反対側は電池抑え用の爪になっていますので、右上側からは基本的には外せません。
画像上の緑丸が抑えの爪位置で赤丸がコイン電池のロック部です。
黄色の矢印位置が溝位置となります。
作業画像ではマイナスドライバー先端に布を巻いていませんが、メーカー推奨は絶縁のためここでも布を当てて、差しむよう推奨しています。
コイン電池にも方向があります。+側が上を向くように収めます。メーカー、型式番号などが表面側に刻印または印刷されて+の表示もありますので間違うことは無いと思います。
4.アッパーとロアーの組み立て
方向を間違えないように注意して、位置合わせをしながらアッパーとロアーをお互いに押し込んでパチンと鳴るまではめ込みます。
両手を使ってケースアッパーとロアを指で(上下を均等に)お互いに押し込んで組み立てする方が確実です。
音が鳴れば確実ですが、鈍い音ですとまだしっかりとはめ込まれていない場合があります。ケースアッパーとロアの隙間がほとんど無くなり、均等な隙間に見えるか確認してください。
組み立て(ケースの結合)が中途半端な状態ですと内部のパッキンが接触していない状態となり、防水機能が発揮できません。ご注意ください。
5.物理キーをケースに差し込む
最後に外していた物理キーをスマートキーの定位置に戻して作業は終了です。
差し込むだけでロックが効きますが、物理キー自体の溝(ギザギザ)の影響でガタガタと押しいくような格好となります。
なお、この物理キーには方向(表裏)がありますので、逆の状態ではケース内に収まりません。
八角形型の場合は物理キーの中心から見て右寄りになっている先端を向けて差し込みます。分かりにくいので、キーリング穴の先の平面長さが左右で異なりますので、その部分の少し長い側が左に向いた方向が正となります。
小判型は、間違っている場合はキーリング穴の部分が明らかに違う方向を向きますので分かりやすいですが、キーの先端が右に寄った方向が正となります。
スズキ車スマートキー電池交換のまとめ
スマートキー(キーレス)の電池交換は至って簡単でして、自分(DIY)で交換できます。
ここで紹介した作業内容からスズキ車特有のコイン電池交換時のポイントをまとめておきますと以下のようになります。
- 交換用電池は「CR2032」(コンビニ等でも入手可)
- 先端3mm程度のマイナスドライバーを別途用意しておく
- 物理キーは抜いて作業する・戻す時は方向があること
- DIYで電池交換が可能で、交換手順は他メーカーと同様
2~3年ほどで消耗してしまいやすいスマートキーのコイン電池(ボタン電池)は、ここでご紹介したスズキ車ですとコンビニでも入手しやすいCR2032型のコイン電池となっており、気付いたときにすぐに交換できるものです。
他社のスマートキー・キーレスですと、物理キー自体の先端がケースの分割溝に入ってマイナスドライバーも不要なのですが、スズキ車の場合はそのゆにはなっていませんので、別途マイナスドライバーが欲しくなります。
スズキ車の場合は交換用電池と一緒にマイナスドライバーを用意しておく必要がありますので、その点だけ作業前の準備が必要です。
この記事は機械加工の中でもアルミフルビレット技術を駆使して独自の観点によって「独創性のアイテム」を造り出す、alumania(アルマニア)の専門スタッフにより執筆されています。
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